第1話『全ての終わり』


……


「お…お前は…何者だ…」

とある老人が若者にそう問いただした。


「黒衣命だ」

黒いコートを着た少年はそう答えた。


その老人と黒いコートを着た少年の周りには戦艦が瓦礫のように転がっており、さらには数多の死骸が転がっていた。



……


そうそれはラグナロクの終焉を告げるのと同時に人間が異界の者達に圧勝し、完膚なきまでに潰し征服した瞬間でもあった。


「俺は平和な世界を作りたい。」

その少年は老人にそう言った。


老人はただただその言葉を聞き、そしてこう解答した。

「そうか…」


これは全ての終わりにして全ての始まりの序章であった。


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