第6話さすがに違う方法で彼女探そうよ

「おい起きろ」

 何だ。

 俺を呼ぶ奴は。

「おーい大丈夫か」

「水でもかけるか?」

「だな」


『バシャーン』


『冷た』

「やっと起きたよ?」

「ここは」

 俺は意識が覚醒すると、目の前に正道と崇が目の前にいた。

「お帰り。ここはマウンドのど真ん中。地獄のノックお疲れ様」

「崇、お前良くあんな奴ら呼んでくれたな」

「すまそ。ミスった」

 だからお前謝ってないんだって。

 俺は崇にめちゃくちゃ怒ろうと思ったがその考えは消えた。

 何故ならあいつも俺と同じ青あざだらけだったからだ。

「モアイ、正道今度は違う方法にするか?」

 俺と正道は顔を見合わせ崇に頷いた。

「禁断の女友達から紹介作戦を結構しようか。ちなみにお前ら女友達はいるか?」

「俺はもちろんいない。正道はいるか?」

「俺は常に天涯孤独だ」

 正道お前にいないのは良く分かった。

「やはりお前ら……か」

「だったらお前にはいるのかよ?」

『いねーよ』

 そんな叫ばなくても。

「じゃあこの作戦無理じゃん」

「案ずるな。俺には妹がいる」

 妹かよ。

 妹に頼むのって何か哀れな気がするな。

「崇、お前にプライドはないのかよ?」

『ない』

 何でお前はそこで強調するんだよ。

「まてまてお前の妹何歳よ?」

「16歳だが文句あるか」

「こちら現地で女子高生に手をだした者を捕まえました。至急応援をお願いします」

 俺は崇の手首に手錠をかけた。

「何これ?」

「バカヤロー国で女子高生に手をだしたら捕まるんだよ」

 正道はそれ位知ってると言う表情をした。

「モアイ違うぞ。俺の妹の友達の友達の年上女性を紹介紹介してもらう作戦なんだが」

「何かややこしいし。長い。説明が長いわ」

「つまりいつかは辿り着けるって事だよ」

「今欲しいんだよ俺は」

 正道もうんうんと頷いている。

『慌てんな』

 何でそこは声をはった。

「はい」

「それじゃあいいな?『妹を使って何が悪い作戦』を結構しても」

「まぁしゃあない」

 俺はしぶしぶ了承したが本意ではない。


 あれから一ヶ月が経ったが崇から今だに連絡がない。

「正道お前崇から何か連絡あった?」

「何もない。無謀だったんじゃないの妹の友達の友達の年上女性って言うのが」

『お前ら』

 崇が俺達が喋っている廊下に気づき、小走りでこちらに近寄ってきた。

「おい」

 俺は崇の髪の毛を両手でギュッと握った。

「いてて何すんだよ?」

「上手くいったのか?」

「当たり前だ。だから俺がきた」

 何か微妙に聞いた事あるフレーズだな。

「マジでか凄ーな」

「明日の朝6時に近くのカフェで待ち合わせになっているから、二人とも空けとくように?」

「「了解」」

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