時事放談〜言いたい放題〜

中野まさよし

第1話 爆発はダイナマイト3万本分

2022.03.01に宮崎県延岡市の旭化成グループ会社の工場(実験施設)で爆発事故が起った。「爆発したのはダイナマイト約3万本分の爆薬と推定されることがわかった」とのこと。


 凄すぎて想像出来ん。って言うか、それだけの爆薬を保管してることに驚愕きょうがくだよな、キミ。爆発って報道してるが、正確には爆轟ばくごうが正しい表現だと思う。事故が発生した場所は特定されているが、原因が報道されてない。原因を伝えて欲しいね。同じ事故を起こさない、起こさせない為にも原因を恥じることなく伝えて欲しい。そうは思わないかね?キミ。


 さて今回問題になったニトログリセリンは正しく扱っていれば、簡単には爆発しない。要は、作業工程に問題があったんじゃね?ってなる。


 ニトログリセリンは綿などに染み込ませて火を付けると激しく燃焼するが。なので今回の事故は引火が原因ではないと推測される。火を付けても爆発しないが、加熱すると爆発の危険あり。爆発するのは、強い衝撃が加わった時、或いは高温の物体に滴下した時だけ。しかし、今回洗浄工程で事故が発生している。その作業(おそらく湯煎)の際、「き混ぜた」とか「気泡が混入した」「摩擦が起った」とかが考えられるな。要は、作業ミスだな。これは個人的な見解だ。


 「ニトログリセリン=ダイナマイト」と思う方も多いかもしれないが、実は血管拡張作用があるので狭心症の薬に使われてる。正しく使えば、薬にもなるのだよ。因みに、日本の法規制では消防法において第五類危険物(自己反応性物質)である。今回の事故、まさかとは思うが免状を持ってない作業者が扱った結果とかではないだろうな。


 うむ、これを機に?第五類危険物の資格を今年取得しようかなと考えた次第だ。特に深い意味はないゾ。第六類危険物も興味本位から取得したし、なんとなく今回の事故で第五類危険物に興味を持ってしまったのだよ。第六類危険物には、皆さん小学校の実験で使ったであろう「過酸化水素水」があるよ。そう考えると、ある意味怖い。我は小学校の教員だからと言って、危険物取扱者の資格関係なく危険物を使用して良いとは思わない。そうそう、「過酸化水素水なんか身近にないよ」なんて思っている、そこの貴方あなた。過酸化水素水を希釈したものがオキシドールである。ラベルには、危険物対象外のニュアンスの表示がされている商品もある。


 しかし、あれだな報道写真を見ると火薬工場特有なのか建物は凹の窪みの部分に建てられてることに気がついた。つまり建物の周囲を土手が囲っている。その中の建物がその爆発で木っ端微塵に吹き飛んでる。周囲の木々もなぎ倒してるし、周囲の民家学校の窓ガラスが割れている。流石、ダイナマイト3万本分の爆発だけあるな。そう考えると、民家に近い位置でこんな大量の爆発物を製造保管、使用してたと言う事実が怖い。そうは思わないかね、キミ。


 これだけの事故やらかしたから、まぁ操業停止しそのまま廃業か、民家のない山奥に工場を移設するしかないだろな。いくら有名企業の旭化成(グループ会社)でも、こんな事故起こされたら住民もイヤだろ。



「安全作業ヨシ!!」、これに勝るものはない。



2022.03.02綴

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