第15話 再度ギルドへ

武器をガンツさんから受け取ったあと、僕は、再び冒険者ギルドに来ていた。


扉を開けて入ると、僕が登録した時の受付嬢がいたので、そこへ行く。


「シードさん、登録していた時、色々あって、ギルド規定等々を伝え忘れていたので今からでも大丈夫ですか。」


時間に余裕があったので僕はもちろん肯首した。


「では、初めに私の自己紹介から、アルカディア王国グラント領都市ナーク冒険者ギルド所属受付嬢ジーナと申します。基本的に、ここのギルドでは、私がシード様の担当をさせていただきます。

冒険者は、ランクと呼ばれるもので、ある程度受けられる依頼の難易度、権限が変わります。上からブラック、ミスリル、ゴールド、シルバー、ブロンズ、アイアン、ウッドとなっており、アルカディア王国では、ブラック保持者には第九位貴族位が、ミスリル保持者には第十位貴族位が、与えられます。正直なことを言うと、これより先にもっと上の爵位を貰うことも多いんですけどね。

そして、全ての人が基本的に冒険者ランクウッドからはじまりますが、シード様の場合ギルド内の戦闘により評価され、試験免除によるアイアンランクが与えられております。ランクはギルドカードの内容を変更し、更新していきます。

また、原則冒険者同士の合意による模擬戦を除き、戦闘の禁止、ギルド内での危険行為禁止等規約がありますが、基本的には、学園のルールより緩いので、そういうことを学んでいるシード様は同じようにしていただければ構いません。そして、奥に見えるのが依頼ボードです。奥から順にレベルが高くなっており、アイアンのみ、ブロンズ依頼を受けることが出来ますが、基本的には、自分のランク以下しか受けられないこととなっております。 なにか質問はありますか?」


「依頼を受ける時はどうしたらいいんですか。」


「ボードを見ていただけたらわかると思いますが、紙に番号が書いてありますので、それを受付に伝え、ギルドカードを渡し、承認してもらってください。」


「わかりました。」

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