第13話 武器入手
あれから家に帰ってきた。
メイドから、父が呼んでいたということを聞き、書斎へ行く。
コンコン。
「お父さん。入っていい?」
「いいぞ。」
その応答を聞き、僕は扉を開ける。そうすると父から用件を伝えてきた。
「やはり、冒険者ギルドに登録したようだな。」
「はい。」
「武器を買いに行こうか。」
「いいの?!」
「めちゃくちゃ高いのはダメだぞ。」
「うん」
その話があった翌日。
「行くか。」
「うん。」
僕は父と護衛の兵士2人と職人街に行く。
父はある一軒を目指しているようだ。
「お父さん、何処に向かってるの。」
「『ガルドの岩』っていう店。私の剣もここで作って貰ったんだ。」
「へ~。」
このように話していると、目的地に着いたようだ。
「ガンツさん、お久しぶりです。」
「なんだ、ファム様か。」
「こいつの剣を作ってもらいたくて。」
「あんたの子供か?」
「そうです。」
「そうかそうか。ちょっとまっとれ。」
と言っておくからいくつかの剣を持ってきた。
「坊主、こん中から選んでみろ」
「もっと薄く、反ってる剣みたいなやつってないんですか?」
俺は前世で使っていた刀の有無を尋ねる。
「ないことはないんじゃが。」
と言って奥から鞘に入っていない剣もとい片刃刀を持ってきた。
「1ヶ月くらい前に持ち込んできた人がおって面白そうだったから作ってみたが、よく考えて見たら上手く使えそうになかったから鞘も作らず放ったらかしにしてたんだが。」
「少し持たせて貰ってもいいですか。」
「ほれ。」
と柄の部分を差し出してきた。
持て無くはないがさすがにまだ重かった。
でも魔力を通せば振れそうだ。
「振っていいところないですか。」
「店の裏手を使え」
そこで振ってみると、先端が地面に埋まってしまった。刀身がやはり長すぎるようで使えなかった。
そこで僕はガンツさんに、聞いてみた。
「ガンツさん、これの短いの作れないですか。」
「作れなくはないが…。」
と言いながら父の方を見る。
そうすると父は
「作って貰ってもいいですか。」
と言ったので、ガンツさんは2週間後取りに来いと言う趣旨と、これから作る刀と、今持ってるやつを先程見せた値段でいいよ。と言ったので感謝を伝え出てきた。
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