第10話 家の外へ
今日は朝から家の外へ出ている。
どんな世界なのか楽しみで仕方がなかったのだ。
目的地は決まっていない。ぶらぶら店を回るつもりだった。
なかには伯爵の息子が1人で外を出歩いてはいけないだろうと言うことだろうが、家の兵士が平服で尾行していることに僕は気がついているが、悪いことをする訳でもないので無視しているのだから問題はない。
時は遡り、家から出る時。
「気をつけてね。」
と母が。
「いってきます。」
と僕が言って、家を出てきた。
その時の風景は僕の知識の中にある江戸の町とはまるで雰囲気が違っていた。
木造の建物もあるにはあるが、数はそう多くなく、石造りやレンガ造りの建物が多く見られた。
商店通りと呼ばれる道を抜けると、領主館よりは小さいがそれに並ぶほど大きな石造りの建物が見えてきた。看板には冒険者ギルドと書いてあった。
冒険者とはお手伝いや魔物の討伐や収集等をして生計を立てる職業だ。この世界にとって、いなくてはならない人達である。
僕はその冒険者ギルドに入ってみることにした。
そしてできるのならば登録までしてしまおうと思っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます