第2話 多分、やらない方が良い事

 ネット小説の一話当たりの長さは、だいたい三千字から四千字がベストなんだそうです。


 まあ、正直言って長すぎる文章って読みづらいですよね。


 ネット小説の一話は紙の本での一ページに相当すると考えましょう。

 紙の本は一ページ当たりに詰め込める字数が決まっていますが、ネット小説だと数千字だろうが数万字だろうが書き込めてしまいます。


 紙の本だと数百字読んだところでページをめくるという動作があり、そこで読み続けるにしろ一旦中断するにしろ区切りが付けやすい。ですが、ネット小説だと一話ごとにページ更新なので区切りをつける間隔がどうしても大きくなってしまいます。


 で、途中まで読んだところへしおりを挟んで後で続きを・・・と思ったところで、紙の本だと数百字程度なのでページを開いてどこまで読んだか簡単に特定できるのに、ネット小説で一話あたりの字数が一万字とかだともうその中からどこまで読んだかを特定するのは簡単ではなくなる。



 私はここで投稿し始めてから自分の小説を読み返して初めて「あれ、この話長すぎて読みづらくないか?」と気づき、その後色々調べたりして一話当たり三千から四千字がベストらしいという話に行きついたわけです。

 やはり、正直言って自分の書いた話であったとしても一万字は長すぎると思います。他人様からすれば苦痛を覚えさせてしまったとしても無理からぬ長さと言えるでしょう。・・・ホント。今更ながらごめんなさい。



 それからというもの一話あたりの長さを三千から四千に納めるように心がけているわけなのですが、やはりプロってわけでもない駆け出しの泡沫アマチュア作家でしかないので、どうしたって字数が足らなかったり多すぎたりしちゃうわけです。


 四千字を越えたら一応、どこか省略できないか探し始め。

 五千字越えたら二話に分割できないか検討し始めたりしてます。


 ただ、分割するとどうも切った部分で話の繋がりがおかしくなったりしますよね。

 何か、OVAシリーズを編集して無理やりTV放映用に再編集したみたいに間の悪さが目立ってしまったりします。


 また、たとえば一話が五千五百字になったとして話をキリの良いところで分割してみると、一方は三千五百字になったけどもう一方は二千字しかない・・・で、どうにか長さを調節できないか考え始めてしまう。

 結果、二千字になった方に余計な、あまり重要でない文章を書き足してしまう。


 作品をつまらなくしてしまう一因になってるんじゃなかろうか?と、悩む事たびたびです。


 少なくとも、書いているのがラノベであるならば、こういう無駄な書き足しは絶対に避けた方が良いんじゃないでしょうか?

 私はラノベっぽい題材を扱ってはいますがラノベを書いてるつもりはないので。文章短縮への要求はさほど強くないのですが、逆にそうだからこそ作品の質を下げる事になってるという自覚もあったりします。


 まあ、こういうやり方はやらない方が良いんでしょうね。


 作品にメッセージを盛り込むのはせいぜい消費税分ぐらいにしとかないと、作品が重くなりすぎて読者が受け付けてくれなくなる・・・とかいうような事を、昔読んでた漫画の作者が言ってました。

 多分、そうなんだろうなと思いますし、ラノベが流行ってるのも、そういうのを反映してるんだろうなと思います。


 ちなみに当時の消費税率は3%でした(´・ω・`)

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