残り105日「ひゃーふー!」
「ひゃーふー!」
ベッドの上であぐらをかいて、紗奈が両手を挙げて唐突にそう言った。
僕は机の上を片付けて、椅子から立ち上がりベッドの紗奈の隣に座る。
「突然、どうしたんだ?」
僕が問うと、紗奈はガシッと僕の腰に手を回ししがみ付く。
それから僕のお腹を頭でぐりぐりしてからベッドの上に立ち上がる。
「今日は皆さん、良い日でしたか!
私は今日は颯太とイチャコラしているこのベッドでゴロゴロしながら、公爵様を書いていました!
妙なテンションだなぁ〜。
日々好日。
人生には良い日も悪い日も当然ある。
けれどそれでも日々を
それから紗奈は、ほふーと息を吐きながら僕の目の前に座り込む。
「今日も1日をやり切ったわ。
あとはイチャイチャして寝ましょ」
紗奈がそう言うので、僕は紗奈の身体を引き寄せ口を重ねる。
もきゅもきゅもきゅもきゅもきゅ。
口を離すとペロリと紗奈は自分の口元を舐める。
そのしぐさを見てずくんと疼いたので、僕は紗奈の唇にキスをする。
互いの目を見つめてしまい、無音の時間が僅かに。
紗奈からもお返しのように軽いキスを唇に数回。
どちらともなく互いを抱きしめながら口を重ねる。
もっきゅもっきゅ。
キスは僕らにとってスイッチだ。
それはもきゅもきゅよりずっと危険だ。
スイッチを入れれば、お互いの気持ちも相まって止まることが出来なくなってしまうから。
まあ、つまり……そういうこと。
もきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅ……ちゅっ!
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