1年と85日その2「それで? 何がどうした?」
「それで? 何がどうした?」
まあ、その色々ありましてしばらく。
ベッドで2人して転がって。
落ち着いらしくごろごろと甘えてくる紗奈の頭を撫でながら、そう尋ねた。
「うーんとね、昼間の間はアイデアいーっぱい浮かんで早く小説書きたいなぁと思ってたの」
「そうかそうか」
その割にすぐに襲いかかってこられたぞ?
「でもね、夕方になったら疲れ切っちゃって。
書きたいのに書く気にならないぃぃぃいいい!という強烈なジレンマが。
そんな時に限って心を安らげる作品の更新がないときた!
よし!こうなったら最後の手段!
颯太を食べちゃえ!となりました」
うーん、うん?
「……どちらかといえば食べられたのは紗奈では?」
「結果、一緒だし良いかなって」
あー、まあ、そういうもん?
よく分からなくなってきたので、誤魔化しがてら紗奈の頭を撫でる。
「それで落ち着いた?」
「うん、落ち着いた。
落ち着いて気付いた。
私、今日疲れたから休んだ方がいいんだって」
「うん、まあ、早く気付こうね?
僕的には良いんだけど……」
紗奈はキョトンとして僕を見る。
「私的にも良いよ?」
そう言って颯太大好きと言いながら、擦り寄ってくるので。
「はいはい」
優しく抱きしめておいた。
「まあ、あれよ!
そんな日もあるってことよ!」
「……そんな日ばかりな気がする」
そう言って紗奈の唇を奪っておいた。
チュッチュと。
そっからもぎゅもぎゅ。
……繰り返していると落ち着かなくなってきたので、そのままも舌も頂いておいた。
もきゅもきゅもきゅもきゅ、もっきゅもっきゅもっきゅもっきゅ、もっぎゅもっぎゅ。
「フンググー!?(颯太!?)」
また頂きます。
僕の方は元気だったらしい。
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