99日目「ねえ、颯太。私気付いたんだけど、、、。」
「ねえ、颯太。私気付いたんだけど、、、。」
僕のベッドの上で、僕にしがみ付きながら、寝転がってスマホで小説を読んでいたはずの
「どうしたんだ?」
僕は自分のスマホから目線を外して、紗奈の方を見る。
紗奈はう〜ん、と眉を
「、、、私、ネット小説を口実にイチャイチャしたいだけな気がする。」
僕はあまりな衝撃に、スマホをベッドの上に落として、目を見開いてしまった。
「どうしたの?颯太。」
紗奈は不思議そうに小首を傾げる。
相変わらず可愛い。
いやいや、、、。
「え?今更?」
「え?」
僕の答えに紗奈が聞き返す。
「今更?」
「聞こえなかったんじゃなくて、どういうことかなという意味なんだけど?」
紗奈は不思議そうに首を傾げる。
「え?最初からそうじゃないの?」
「え?最初からそうだった?」
僕は首を傾げる。
紗奈も首を傾げる。
、、、この娘なら、無意識でイチャイチャしようとしてたのかも。
紗奈ならあり得る。
「ネット小説を口実に、、、イチャイチャ、してるよ?」
紗奈はショックを受けるように、口を開き目を見開く。
「ふ、颯太!?気付いていたの!?
気付いておきながら、私とイチャイチャもきゅもきゅしていたというの!?」
「うん、そりゃそうだよね?」
「き、気付かなかったわ、、、。
私はいつのまにか策略家颯太の魔の手に掛かっていたのね。」
「策略云々は別にして、僕の魔の手には掛かっているよね?」
紗奈のアゴを持ち、リップクリームを手に取り、紗奈の唇に塗り塗り。
そして僕は唇を重ね、伸ばすように唇を動かす。
「取るなぁ〜、、、。」
「紗奈のこの取るなぁ〜の、甘ったるい言い方好き。」
「わざと言ってるわけじゃ、むっぐ。」
もっきゅもきゅもきゅもっきゅもきゅもきゅ。
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