ジガジガする夜

眠りのバリアに弾かれた夜

ジガジガが気になりだして

そのうち熱っぽさが限界まで澱んで

身体をいたたまれなくさせる


起き上がった豆電球の下で

アレルギーの薬と睡眠導入剤を

冷たい水で流し込んで

もう一度横になって目を閉じる



なんでもそうだけど

どんなことも瞬時には解決しない

そんなことわかってるよ

わかってるけど……とつぶやく



ジガジガ早く飛んでいけ

ジガジガどっかに飛んでいけ

しおしおしているわたしが

重い足取りで


ジガジガする夜をまだ彷徨っている

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