多分、キッチリとは終われない

多分、キッチリとは終われない

そんなふうにキレイに終われればいいけど


直前にはせめて身綺麗に

お風呂に入ってサッパリとか

爪も摘んでおきたいとか

着るものもお気に入りのとか

大切なひとに側にいて欲しいとか


そのうちひとつでも叶えば

ラッキーなんだろうなぁ

人生はいつも

そんな都合よくばかりはいかないから

心の準備なんて多分できない


だから


途中で、ぶつんと切られてもいいように

その時でできることを

できるだけ悔いなく

やるしかないんだろうけど

難しいねぇ


悔いも未練も残しながら

でもそれはそれで人間らしい気もするのよ

涙目で鼻水垂らしながら

途切れ途切れながらに

サヨナラを言うのも


わたしらしい気がするのよ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る