夜明けの電話

眠れない夜を過ごした夜明けに

息子からの電話

「心配かけてごめんね。あれから、こんこんと眠っていて今起きたよ」

「過労だったみたい」

「熱も一時的だったみたいで下がったし、かなりラクになって、スッキリした」

しっかりした声に安心して

わたしは涙ぐみそうになる


そうだよ、頑張りすぎるくらいだったもの

それでも若さの回復力だろうか

良かった、良かった、本当に良かった


昨日も職場に休みの電話して

きちんと上司に状況報告をして

かなり意識の朦朧とした状態でも

出来うる限りのことはやっていた

息子の職場は夜勤があって

ちょうど今、そのサイクルなので

今日、朝イチのこの時間だけど

上司から電話があって話したらしい

本人も話せてホッとしたみたい


今日の夜勤から仕事に行くという

仕事への責任感は勿論、社会人の基本だけど

それでも自分の身体を守れるのは自分だけ

特にコロナ禍のこんな御時世

体調が少しでもおかしかったら

ちゃんと周りに伝えること

無理をすることは時に仕方なくても

それが無茶になっては本末転倒だから

それを話してから電話を切った


心配にはキリがない

本当はもっとゆっくり休ませたい

必要な時に駆けつけることもままならない

このポンコツな身体が情けない


自分の母としての弱さを思い知る


ああ、道標にはなれぬまでも

息子たちの往く道を少しでも

照らせる灯りになれますように


子どものことでは

いつまで経っても動揺してしまう

未だに未熟な母です


******


◇ご心配をかけて、ごめんなさい。

お陰様で次男から電話があり、体調は戻ったようです。

わたしの方も、何とか回復しました。


息子もわたしも、自分たちが思っていた以上に疲れていたのかもしれません。


とにかく大事にならずにすんでホッとしています。

安心したので、少し眠ろうと思います。


詩というよりも長い呟きになってしまいましたけど、お許しくださいね。

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