冬の嵐

うなるようにむせぶように

風が泣いている

怒りなのか哀しみなのか

窓を揺らし続ける


深々しんしんと足元から

寒さが這い上がってきて

分厚い靴下を履いた爪先まで

冷たく凍えさせる



耐えるしかできない

そんな時は確かにあるけれど



せめて仄かでも温もりを

その心にともすことができたら

この嵐を越えて

きっと笑える日が来るから



冬から春へと

季節は確かに移ろっていく


春はもう、そこまで来ている

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