ぽろぽろおちる

この手からこぼしてしまうものの

なんと多いことか

大切だと思うものは沢山あるのに

わたしのてのひらは小さすぎて

指の間からすり抜ける


言葉が上手く伝わらなくて

遠ざかってしまうことを

何度繰り返してきただろう

わたしの声は届かなくて

途中で消えてそれっきり


ぽろぽろぽろぽろ

おちていく

それはまるで星屑のよう

遠ざかるたび煌めいて

戻らないから恋焦がれ


失くしたものほど美しい

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