眩暈
この硬くなった指先は
強くなったようでも
やっぱり
それは柔らかかった時よりも深く
痛みを刻みつけて
わたしを揺さぶる
繰り返しているのだ
自分に言い聞かせて納得したつもりでも
迷いがなくなるはずもなく
自問自答に終わりはなくて
頼りなく落ち着きはしない
この
景色がぐるぐるとまわる
問答無用の渦に
呑み込まれそうになって目を瞑る
ゆっくり息を、息を
わたしをつかまえなくては
動悸が激しくなる
わたしをつかまえなくては
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