第4話

 夢。


 前よりも、鮮明ではっきりとしていた。


 空。


 落ちてくる直前。


 街の景色が見える。


 反射しているのか。目に見える街の景色が、そのまま上空にも映っていた。


 そして。


 無数の線が降る。まるで、上空の街と地上の街が引き合っているかのように。


 流れ星。なんとなく、思った。彗星みたいに尾を引いて、綺麗。


 街と。星と。自分。落ちてくる空。


 誰か。いる。


 自分の目の前に。


 誰が。


 手を伸ばす。


 あなたは。


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