No.29_2020.11.29_若魔女は、夢の中で幸せな目にあう

甘い香を嗅いだ途端、意識がフッと遠のいた。気づけば真っ白な濃霧の中を歩き、建物が見えたら席に座っている。きっと白昼夢という奴だ。


「若魔女よ。其方に、助言を与えたもう。これ?」


私の目の前に、九尾の狐人がいる。返事をせずに御姿に見惚れていたら、伸びて来た九尾によって撫でくり回される。

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