第434話 デート 美稲と詩冴編スタート



「あの、ね……ハニー……」


 両手を下腹、もとい、股間のあたりでもぞつかせながら、うわめづかいにこちらをうかがってくる。

 すなおに超可愛い。なにこの生き物?


「わたしたち、付き合って、いるんだよね?」

「お、おう」


 当たり前のことだけど、直球な質問に俺はたじろいだ、精神的に。

 舞恋は小柄で童顔でとても可愛らしい。


 だけど、麻弥たんとは違う。

 ああいう幼女っぽさではなく、可愛らしい女の子、という感じだ。


 なのに、童顔とはアンバランスは大きな胸とお尻の、いわゆるトランジスタグラマーで、男心に刺さる。


 心理学的には、童顔巨乳は父性の保護欲と、男性の性欲を同時に刺激するため、Y染色体を直撃するらしい。


 最低で不謹慎ながら、舞恋のむっちりとしたお尻の感触と、視界の下で自己主張してくる胸のふくらみの魅力に、脳がやられそうだ。


「なら、いいよね」


 不意に、彼女の顔が迫り、舞恋のくちびるがそっと、俺の口を塞いだ。


「ッッ!?」


 一瞬、何をされたかわからず、遅れてから心臓が飛び跳ねた。

 もちろん、嬉しい。

 俺は舞恋が大好きだ。


 好きな女の子とキスをする感触は、どうしようもない充実感と達成感で胸を満たしてくれる。

 だけど、舞恋とのキスは慣れていなくて、新鮮さと衝撃が先立った。


「ぷはっ」


 息を止めていたのか、舞恋は口を離すと、大きく息を乱した。

 だけど、すぐに呼吸を落ち着けて、自身のくちびるにそっと触れた。

 すると、彼女は満足げに、むしろ感動したように表情をトロけさせた。


「えへへ、キス、しちゃった……」


 その顔色に、俺は胸が高鳴った。

 舞恋が、俺とのキスを喜んでくれている。

 舞恋が、俺を求めてくれている。

 その事実が、ひたすら嬉しい。


 ――まさか。


 舞恋が机の上で踊っている赤毛の幼女の姿が見えない理由を想像して、俺は確認した。


「あのさ、間違っていたらごめんなんだけど、もしかして舞恋、俺とこういうことするの……嫌じゃない?」


 せいいっぱい、言葉を選んだつもりだ。

 すると、舞恋は濡れた瞳でそっと顔を寄せてきた。


「いやなわけないよ。だってわたし、ハニーのこと……」


 後に続く言葉を呑み込んでから、舞恋はまつげ触れ合う距離で視線を逸らした。

 この世の誰よりも近くで舞恋の虹彩の動きを目視できる感動を味わう俺に、彼女は追い打ちをしかけてきた。


「あのね……ハニーって、桐葉と、あと……茉美とはいつも、恋人同士しかしないこと、しているんだよね?」


 彼女はゆっくりと、両手を股間から自身の下乳へと移動させて、豊満な胸を持ち上げた。


「いいよ。わたしにも……ハニーのしたいこと、しても……」

「ッッ~~~~~~~!!!?」


 そんな素敵な日本語がこの世にあるのかと感動しながら、俺の理性と衝動はコンマ一秒の間に一進一退を超えた千進千退の攻防を繰り広げて衝動が勝利した。


 俺の手は舞恋のGカップに伸びた。

 そして背後でドアが開いて、首に延髄切りの衝撃が走った。


「何やってんのよぉ!?」

「ぐはぁっ! 最近も感じた気がする衝撃ぃ!」

「待って茉美! わたしが誘ったの!」

「そんなわけないでしょ! 舞恋はこのバカと違って清純派なんだから!」

「はぐっ!」


 舞恋は針のムシロに座らせられる、いや、くるまれたような顔で怯んで。


「そそ、そうだ茉美。わたしはもう十分楽しんだし、残りの時間は茉美のしたいことしようよ! 茉美言っていたよね? ハニーとしたいことの3つや4つあるでしょって? 茉美は普段、ハニーと何をしたいと思っていたの?」

「え? アタシ?」


 茉美はまばたきをして、気を取り直した

 そして、無警戒に口を開いた。


「そりゃ口で――」


 左手で自身のおっぱいをわしづかみ、右手で何か、棒状のものを握る形を取ってから、茉美は真っ赤に固まった。


「口で?」


 俺が首を傾げる。

 舞恋は何かを察したように慌てふためいた。


「おぉっとそろそろ時間ね! ハニー! 今すぐアタシをアリーナにテレポートさせて!」


「え? でもまだ」

「いいから! 早く!」

「お、おう」

 俺は押し切られるがまま、彼女と一緒にテレポートした。


   ◆


「はい到着。じゃあアタシ試合言ってくるから、それとはいコレ、チョコレート。あとで舞恋の分も受け取ってあげなさいよ!」


 そう言って、茉美は階段を下りて行った。

 茉美がくれたのはクランキーチョコだった。

 そして茉美の対戦相手は、あの大原先輩だった。


 前はCリーグだったのに、モンスター婚活女子との戦い以降、突然強くなり、男らしさに磨きがかかったらしい。


 ゴーレムをまとい戦う先輩には、人の拳なんて効かない。

 悪いけど、茉美の勝てる相手ではないだろう。


 負ける姿なんて見られたくないだろうと俺は気を使い、あえて彼女の試合は観戦せずに舞恋の元へ戻った。


 ちなみに、舞恋のチョコはチョコプリンだった。

 プリンの揺れに舞恋のGカップを思い浮かべたのは内緒である。


   ◆


 夕方。

 続いてのデートは美稲と詩冴だ。

 けれど、俺らがいたのは建設途中の学園都市。

 そして目の前には絶壁が立ちはだかっていた。


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 9月1日に常連様二名からギフトを頂きました。お二人とも何度もギフトを送ってくれて感謝しています!二人の期待に応えて今月も一週間未満の6日更新で頑張ります!

 それとデート編はまだ続くので甘い時間を楽しんでください!


 次回更新予定は

第435話 9月11日 木曜日 

第436話 9月17日 水曜日

第437話 9月23日 火曜日

第438話 9月29日 月曜日

です。 

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 本作、【スクール下克上 ボッチが政府に呼び出されたらリア充になりました】を読んでくれてありがとうございます。

 みなさんのおかげで

 フォロワー29383人 1774万2714PV ♥259209★11283

 達成です。重ねてありがとうございます。

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