第9話【聖本物川語りとか描いてるお前は誰なんだ?】

 はい、気になるでしょう?

本物川さんと仲良しだから聖本物川語りを描いたとか、

そういうことは無いんです、二次創作してもかまへんで、いうとったから、なんとなく絵を描いてたら、漫画にしてやらあ! ってなってもうたわけで、あかんね、なんでも好きにかいとったら知らん間に積み重なる、そんなもんやから聖本物川とか祀ってしまったりもする。 周りの人が本物川さんを色々想像するとその分だけ描いてまう、舞い踊ってやがて自分が非力やって元のところに戻ってくる。


 僕はタアアタいいます。

カクヨムではウゴカッタンですけど、わけあってタアアタやっております。


 誰かというと誰でもありません、少なくとも本物川さんにとってはただの路傍の石です、踏んだことさえ認識しない石です、いや石だったら踏んだら認識位するやろうけど、まあ路傍の石は沢山あるから、どの石を踏んどるとか分からんもんでしょう?

 せやから大体の石は本物川さんに認識されませんしたまに呟かれるとしても、そないに問題ではない、せいぜい気まぐれに石蹴って遊んではるんやわ。


 まあ、語りはこれくらいにしておくか。

俺ははっきり言うと全然、本物川の流れ自体とは関係はないし大賞に参加経験もしようとしたが失敗した木っ端である。

無理もない、もともと文章を書くのは向いてない、人間には向き不向きがある、本を読んだりするのにもそれなりに読解力と語彙力が無ければ作家の頭にまともについていくことも出来ない、現におにぎりスタッバーのスタッバーの意味が分からん。

 という具合になるから、大体、どんなものを読んでもどこかで分からない語句で引っ掛かって、十分な読書体験を出来た試しがない、という具合であるから、君も分かるとは思うが、いくら物質主義でタグ付きのものを親しんでる現在資本民主主義社会としてもだ、貧富の差やら学習意欲の差から、あぶれちまうやつが一定いるってことになる。

 まあ分かるだろうけど女はファッションで見られるが、男はファッションとかは割とどうでも良くて顔とガタイで大体判別されてるみたいなのだ。

 結果として細やかなファッションのブランドとか装飾品から化粧品の品番、もとい何が流行していて何が話題の中心かとかは大体、女の人の話題で、男のほうはあんまり服装がああだこうだというのは分からんで終わる、そらブランドはあるかもしれないし、男性もオシャレするのかもしれないが、生れ落ちてから大体の男というのはなんとなく夢持ってなんとなく食うに困らなければなんとなく女と一緒になってなんとなく家庭を気づいてなんとなく子孫を残して死ぬ、くらいの大雑把な印象しかない、正直いうとたぶん、オレがファッションに今一つ興味が湧かないのと同じくらい、男の生き方なんてものに読者は興味が無い、なんとなく夢持ってなんとなく格好つけてなんとなく自己実現しとけばなんとなくいいんじゃねえの? くらいしか無い、語彙が無い。

 分かると思うが、俺は俺自身を語る術を知らないし、他人の作品を踏み台に出来るほどに言葉巧みにあざむいたりする脳もない、ようは完全に人間として欠陥商品だ、ほんとなら違うのだろうな、なんとなく女友達を作ってなんとなく流行りを知ってなんとなくイケてるイケてないとかが分かってなんとなくみんなの話題についていける、そんなのがたぶん人間というものなんだと思う、だが話題ってなんだ?

 なんか流行ってる漫画とかレトロな趣味とかあの人とこの人の関係性とか、ドラマ見てる見てないとか、ニュースはこうだああだとかそういうのか?

 確かにそういう話もしないことは無い、だが分かるとは思うが頭が良い人間と違って馬鹿というのは、論理的に言葉を組み立てて説明することがど下手だ、あるいははじめっからそういう論理とか考えないで適当にこさえた三文芝居でとりあえずかっこつけてりゃいいじゃんみたいな具合だ、すごい軽いクソほど軽いノリで自分の生き死にを決めるのでそもそも生殺与奪の権なんて無いに等しく、ことごとく文において弱者である。

 だが何故か知らないが文章を書いてると大抵の場合、男は女の脅威として立ちはだかりあるいは男は女を食う、余裕でかみ砕いて肉の味をしめるという具合に、毎回毎回、繰り返し、もう見飽きたくらいにそういう展開になる、それを恋愛とか言うらしいが正直クソほどうでもいい、だいたい、肉の味にしか興味のない食人鬼に男がなったあたりで読もうが読まなかろうが、教育の失敗を感じるからだ。

 まあ教育を受けても受けなくてもどのみち道を外れた人間ってのはそのまま転げてずるずるよ、なんて具合をいくらでも見ているだろう、だいたいそういうもんだ、どいつもこいつも人間やってて分かりやすいのはありのままの自分ってものを求めていけば実際、理性がぶっ飛んだ食人鬼しか残らない。

 割と恋愛に抱きがちな胸のときめきとかあるかもしれないが、食人鬼のそれは違ってる、胸のときめきではない不安と不穏、平穏無事に終わらない可能性への恐怖、崇高なものへの畏怖、何物をも損壊したいという衝撃、なんでもかんでも牙をむく突飛もない怒り、そのもろもろが行動に現れたら食人鬼として生きるしか他無くなる。

 恋愛と別所にある胸の鼓動とかってのは大体脊髄反射的に何かを噛み続けてる時に起きる、肉の味を確かめているのだろうが、何にしても食欲と性欲は大体一緒だ。

 獲物を喰らうだけの頭ってのがある、それを恋とか愛とかでごまかすまやかしがあまりにも多すぎて実際残ってんのは背徳感と堕落でしかないのに、それが素晴らしいとか思い込んでる。

 ホルモンぶちまけて悔い改められるわけがなかろう、少なくともどいつもこいつも噛んで噛みつくして噛み続けて咀嚼して飲み込むまで内臓をえぐり続けるのが食人鬼の本分というもので、相手がマグロになったら屍食鬼になるって具合でいくらでもずっと心地よい思いをしていたいそういう理想郷を肉の海に抱くわけだ、じゃあ知性を無くした鬼にとっての最高の居場所ってのは何だと思う?

 肉塊の中、内臓の中、血肉の海の底の底で生暖かい肉の質感に包まれてずっと肉食い続けて終わることのない脈打つ肉の中でずっと過ごしていることだ。

 そこに人間なんてものはないし、そこに人生なんてものはないのに、割とどいつもこいつもそういった袋小路に入り込んで徐々に溶けていって、次の獲物を探す、次の肉をもっと食いごたえのあるのを、肉欲ってのは引き継がれる、たちが悪い、病気みたいなもんだ、もらっちまうとずっと肉の質感だけの話をしてる。

 そこには女とか男とかはない、ずっと肉の質感だけの話をしてる。

それを小説と呼べと言われたのか? すごい知性だ。 ものすごく狡猾さを感じる。

どうせ、肉の話さえしてれば大体の人間の情緒を乱すことが出来るし、それをすればスリリングだからという理由なのかもしれないが、内なる人こそが肉であり、人に人を重ねるのが肉であり、内なるものに入り込む人こそが肉である。

 肉しかねえそれを小説と呼ぶとしたらうごめく肉塊の仲間入りだ。

うごめく肉塊の正体が知りたいか? それは神だ。

かつてお前らがあらゆる獲物を殺して捧げてきた名もなきものの集合体、生贄の集合体、大地に流れた血の量だけ神は巨大になり膨大になる、だが分かるとは思うが、そいつには何の聖性もありはしない、お前たちがいくらうごめく肉塊を崇め奉ったとこれでいつまでも神格位なんてもんを得れたりはしない、なんで生贄は封じられたと思う? 肉の質感だけでは生き残れないからだ、そんなもんはもっと質のいい肉の話をしてればいいし、新しい肉を用意すれば古い肉はもういらなくなる、骨と皮しか残って無いものを崇めるつもりは今の人間は無い、肉の質感を書き記した書物を何枚も何枚も手にしてずっとぶちかます瞬間を待ってるのかもしれねえが、そこには聖性は何もねえ、ただ単純に罪を犯しただけだ。 共犯関係ならいいんじゃねえかって? 肉は肉だぞ? ふたりありゃ肉だ、どんだけ狡猾に振舞っても肉でしかねえ、読むやつに何を求めてるのかは知らねえが、肉を用意するだけの仕事になり、生肉を投げつけるだけの作家になった時点で、もうそれいつまでも肉の事をくどくどくどくどいってるだけの肉の質を最大限引き上げる方法を瞬間を語ってるだけに過ぎなくなる。

 それを小説って呼ぶのかい? そうかい? じゃあ別にもう男を認識する必要自体ないんじゃないか? トーチャーキラー、食い殺す、食い改めよ、お前は死霊につきまとわれる。 大体、文章で人を殺せると思ってる連中が文壇を牛耳ったあたりから物事はおかしくなっていく、描けば飛ぶ、首が飛ぶ、そうやってる連中がいる時点で大体の文民、民草、そのほとんどが文字列にずっとのめり込んで、怠惰に強欲に傲慢に憤怒に色欲に嫉妬にあとなんだっけ? 大食? まあずっとそういう回路の中でのたうち回ってる、それがみじめな肉塊ってやつだ。


 話をまとめようか、肉には意思はない、ただぐちゃぐちゃなだけでミンチだ。


 お前も肉になりたいのか?


 俺は勘弁だ。


 何度も何度も思うことだが、


 肉は食うもんであってなるもんじゃねえし、


 人に肉を見出すべきじゃねえ。


 人間の本質は肉体にはない。


 怯え震え泣き喚いて知れ


人間は肉に頼ってる限り尊くなんてならない、いくら肉を増やそうが幸せなんかにゃなれない、草を食うやつが大体世界を動かしているし、コメ食ってりゃ満たされる心がある、なんならトマトがよく効くし、牛乳飲んでりゃ背も伸びる。


 読んだら大体わかることがある、栄養足りてねえだろ?


 栄養足りてないなって文章を見ると大体、切羽詰まってセックスするし、

尺を稼ぐためにセックスしとけばいんじゃねってなる。


 いやお前、セックスしても栄養摂取できねえからな?

 うごめく肉塊になるのが関の山だからな?


 というわけでなんか書きたいならとりあえずセックスする癖を抜くところからになります、え? セックスしたくなくても強姦魔に無理やりセックスされますって?


 いやお前、強姦魔の小説が書きたいのかよ?

 さすがに違うだろ?


書きたいものって大体、1行にまとめるか4行で示すかしとけば、あとはそれをふくらませればいい、この時に肉付けとか考えなくてもいい、たった1行書くだけでやることは大体決まる。


 うごめく肉塊を始末しろ。


この1行で決まる、目障りなカップルを爆死させられる。

強制わいせつとか強姦とかしったことじゃねえ目障りだ、

人前でチューチューしてんじゃねえぞ、ド畜生、女が受け身だろうが、被害者だろうが知った事か、お前らまとめて地獄行きだ。


 生肉を投げつけろ!


てめえらは肉だ! 肉には肉を! ぶつけんだよおおおおおおおお!!!

肉どもが! どこまでいっても肉どもが! おれの内臓脂肪をくらえ!!

おれの腹の1ポンドステーキがうなる! てめえらの脳天吹っ飛ばしてやるぜ!

所詮、てめえらなんざクソ脳みそが生み出した幻想だ!


冥土に土産を送ってやるから感謝しろ!


さて、だいたい俺のことが分かったと思うが、

おれ、小説のセックス描写、嫌い。

むしゃくしゃする。

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