第2話 はじめての出会い、そして町へ
改編
2020.11.11
――――――――――――――――――――
『…ガサッ!…。』
!?
なんだなんだ!?
………。
『ぎゃーーー!』
悲鳴!?!?
さっきの子供か!
どこだ・・・?
・・・!
居た!あっちか!
『ガサガサッ!』
玄人) おい!大丈夫か!?
子供?) た、た、助けてぇ~
玄人) 待ってろ!今…!
(待てよ…俺が行っても助けられるのか?)
玄人) おいお前!そこ動くなよ!
(考えろ…考えろ…どうすればいい…
どうすればあの女の子を逃がすことができる⁉)
(そもそもなんだあのデカいネズミは!)
(人間よりデカいネズミなんて相手に出来るワケ…)
子供) もう無理だよ!おじさん逃げて!
玄人)子供が強がるな!そもそもおじさんじゃない!
(そんな話してる場合じゃないだろっ!)
(!?)
(あそこに落ちてるのは果物ナイフか!)
(よし、これなら!)
玄人)よっしゃ!かかって来い化けネズミ!
(こんなナイフでも刃物は刃物…傷ぐらいは!)
化けネズミ?)『GYuoooooooooo!』
≪ビリビリビリッ≫
玄人)な、なんてデカい声だッ!
(ヤベェ、でも!)
やんなきゃやられるっ!!
玄人)行くぞぉぉぉぉ!くらえーーーッ!
化けネズミ?)『GYaaaaaaaaa!!』
ブシュッッッ・・・・・・・。
玄人)・・・・え?
ドサッ。(静寂)
女の子)す、すごぃ・・・。
あの【ベアラット】を一撃で・・・。
玄人)・・・。
(よ、よ、弱~っ)
(見かけだけかよ!出オチじゃねぇか!)
玄人)え~っと、キミ大丈夫か?ケガは?
女の子)うん、大丈夫だよ!
助けてくれてありがとう。
おかげで食べられずにすんだよ!
玄人)あ、あぁ。それは何よりだ。
ところでキミは何でこんなところに一人で?
女の子)えっとね、この森は食材になる木の実やキノコが多くて、
うちは宿屋をやっているから、夕飯の調達に
それを取りに来たんだ。
玄人)こんな奴がいる所にキミ一人でかい?
女の子)うん。
でも普段【ベアラット】が出るなんて聞いた事無いんだけど…。
運が悪かったのかな…。
玄人)【ベアラット】っていうのはさっき奴だね。
(この子、余程ツいて無いのかな…。)
キミは運が悪いほうなのかい?
女の子)んー。良くもないけど悪くもないと思うよ?
一般的な数値だって言われたし。
玄人)そうか…。
(あ、俺の運0.21だっt…。)
ま、まぁ、そういう事もあるだろう。
ところでキミの住んでいる村はここから近いのかい?
女の子)村って程小さくないよー!
ちゃんとお城だってあるんだから。
…帝国のお城よりは小さいけど…。
玄人)そうか。
(帝国・・・いかにもゲームw)
その町に連れて行ってもらう事は出来るかな?
実は旅をしていて、この辺りには疎くてね。
女の子)うん、いいよ。
助けてもらったお礼もしたいし!
あと、できれば「キミ」じゃなくて
『レイカ』って名前で呼んでほしいな。
玄人)レイカだな。
わかった。
助かるよ、ありがとうレイカ。
レイカ)こちらこそありがとうだよ。
じゃあ行こうか。
あー、このベアラットは勿体ないけど
さすがに持って帰れないなぁ…。
ベアラットは肉や皮、内臓まで取引の対象になっているから持って帰れたら良かったのに。
玄人)そうだな。
さすがにこのデカいのは難しいだろうな。
(でもまぁモノは試しに・・・。)
ヨイショッ!
「ヒョイッ」
玄人)・・・。
レイカ)・・・。
玄人)行こうか。
レイカ)う、うん。
『ズザザザーッ、ズザザザーッ。』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~玄人Side~
なんだったんださっきの違和感は…。
こんなデカいのに一撃で倒せてしまった…。
このレイカという女の子はこの辺りでは珍しいモンスターと言っていたが
やはり俺の運のせいなのか?
こいつを持って帰ることになったが、まさかモンスターを食う日が来ようとわ…。
改めて異世界に来たんだなぁ…。
そういえば、一応モンスターを倒した訳だけど
経験値とか、あわよくばレベルが上がっていたりしないかな~
≪ステータス≫ッ!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
クロト (本郷 玄人) 【世界を渡りし者】
人間 28歳♂
レベル 5
所持金0ガル
特性
〈神様のいたずら〉
〈天性の苦労人〉
〈まだ解放されていません〉
装備
・レイヤの懐刀(C)
・
・
・
HP…294/294
MP…218/218
力…25
体力…25
魔力…25
素早さ…25
器用さ…25
運…0.25
攻撃力…35(25+10)
防御力…25
スキル
・身体強化 Lv.1
・回復魔法 Lv.1
・夜間行軍 Lv.3
・アイテム袋
〜メモ〜
根っからの苦労人で、なんでも努力、根気で解決する癖がある。
ロr…。21を愛し21に愛される。
良いよねロr…。
ついでに、神様にも目をつけられている。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
それと気のせいかメモが変わっているような…。
それよりも…。
お~、結構上がってる。
各パラメータもちゃんと上がってるな。
さっきのナイフ、あれで攻撃力10も上がるのか。
装備品がかなり重要なのかもしれない。
だがまずは、最も重要な「お金・拠点・仕事」これを確保せねば。
そのためには、レイカにいろいろと教えてもらうか。
ここで出会えたのも縁だろうし。
このベアラットもあるしな。
…お、見えてきた。
水と緑に囲まれた良い町じゃないか。
町につくのが楽しみだな。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
レイカ)あれが私たちの町【ソルレイク】だよ。綺麗な町でしょ?
玄人)あぁ、綺麗だ…。
レイカ)さぁ、門はこっち!
玄人さんは初めてだから町に入るのに少し時間が掛かるかもだけど
良い人だしきっと大丈夫。
玄人)街に入るのに…って検問⁉
もしかして、入るのにお金が掛かるのか⁉
レイカ)検問?
初めてだからそうだよね?
他の所ではしてないの?
でも【ソルレイク】は比較的お金が掛からないって聞くから、他の街でも同じなんだと思ってたや。
玄人)ち、ちなみに、どれくらいかかるのかな?
レイカ)確か…。【5ガル】くらいだったかな?
玄人)…。(絶句)
(お金…無いやん)
――――――――――――――――――――
こんにちは。
yukke21です。
今話もご覧いただきまして
誠にありがとうございました。
今回は【レイカ】との出会いから【ソルレイク】まで
のお話でした。
いや、バトルシーン難しい!
駄文!駄文!駄文!と叫びたくなりました。
ので、主人公たちにいっぱい叫んでもらいました。
アニメ化、書籍化している作家さんたち本当に凄い
そう感じる日々です。
本来は、この先の展開もこの話の中に含める予定でしたが
予想以上に苦戦し、ここまでとなってしまいました。
毎日更新は仕事の都合を見ながらとなるので
難しい時もあるかと思いますが、できる限り頑張ります。
それでは長くなりましたが、
また次回でお会いしましょう。
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