【超王道転生RPG】社畜サラリーマンが『いろんな⁉』異世界で無双する
yukke21
第1の世界 王道冒険譚
第0話 ご都合主義の異世界転移はいつも突然に、
俺は大学を卒業して社会人5年目、マンションの建築現場の現場管理人をしている『本郷 玄人(ほんごう くろと)』。
未婚、子供無し、彼女無し。
幸無し、暇無し、時間無し。
友人無し、家族関係悪し。
唯一あるのは、働き続けて使う時間がなくて溜まりに溜まったお金のみ。
「まぁ使う予定もないが」
現在、深夜2時。
絶賛残業中。
連日の休日出勤・残業・早朝出勤と体力的にも精神的にそろそろやばいな、、、。
「やっと終わった。さて、帰るか。
といっても仮眠程度の睡眠でまた出勤だけどな。」
誰もいないオフィスに愚痴をこぼし、帰り支度を済ませると、オフィスを出た。
あぁ、やばい、眠い。
なんだろう、今日は特に眠い。
変な感じだなぁ…。
早く帰ろう。
タクシー、まだ捕まるかな?
あっ!いたいた!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
…。
「あれ?
タクシーを捕まえて、乗り込んだはずなんだけどどこだここ?」
目の前は真っ白の霧の中のようだ
右も左も前も後ろもずーっと白いモヤに囲まれているようだ。
「あれ、座ってたはずなのに立ってる?
夢の中とか?」
『お前は死んだ。過労死だ。』
!?
「誰だ?」
『私か?私は神様だよ玄人くん。』
神…さま?
遂に疲れ過ぎて神様にまで縋るようになったのか、まぁ確かにこの状況をなんとかしてくれって何度も神様に願ったけども。
いや、でも声も聞いたことないし夢の中で誰かの声を充ててるって感じでもない。
ん?どうなってるんだ?
てかあれ、さっきすごい大事な事言われた気が…。
ん?死んだ?死んだって言われた?
誰が?え?俺?俺死んだの??
まじかー、えー、もう?
まだ。結婚もしてないし、彼女だって。
会社だって入社してこれから昇進して偉くなって、大きな現場を任されて…
『心中お察しします。
ですが、先程も申し上げた通り、貴方は心身ともに限界でした。
反対車線のタクシーに乗ろうとしたようですが、
車通りの多い街道をそのまま横断しようとしてトラックに…』
「そんな…。
あの道、いつもはトラックなんてほとんど通らないのに。」
それにあの時は、眠かったけど意識もちゃんとしてたはずなのに、トラックに気付かないなんて、、、。
『それだけ君は限界だった。
正常な判断が出来なかったという事ですよ。』
そうなのか?
まぁ、キツかったはキツかったし
早朝・残業・土日出勤からの解放か。
これからどうなるのかわかんないけど、
解放されたと考えれば救われた、のか?
『そう考えると少し気持ちが楽になるならそう考えるといいと思います。』
ショックを受けながらもやっと解放された事に安堵する主人公。
『あまりにも悲惨な最後だった』
そう最後に付け足され、神様から見ても悲惨だったのかと思うと記憶や痛みが無かったことに若干の感謝をしつつ、改めて疑問が浮かぶ。
「ところでなぜ俺はこの場所に?」
『はい。それは、私がここにお連れしました。
貴方に提案があります。
貴方は、会社の為を思い一生懸命に働きました。
それが報われずに一生を終えてしまったというのはあまりにも不憫で…。
ですので、他の世界で少し楽をしながら生きてみませんか?』
「楽をしながら生きる!?
そんな事が出来るんですか!?」
正直この提案には気持ちは弾むが、他の世界とやらでも同じ様になってしまうのではないか?
それに楽しいという保証も無いし…。
『そこは私が保証します。神ですから。
【楽な人生】を約束しましょう。』
神様が保証すると言ったんだ。
信じてみるか。
【楽な人生】そんな生き方ができるなら今までよりずっといい。
「神様の言う、他の世界に連れて行ってくだい。」
『わかりました。
それでは、私のおすすめの世界に貴方をご招待します。
その世界では、魔法やスキル、個人のレベルなどがあり、言わば貴方の世界でいうRPGの世界に酷似しています。
勿論命のやり取りは本物ですが。』
マジですか!?
魔法!スキル!レベル!
ゲーマーなら誰でも夢観るそんな世界が本当にあるんだ。
行くって言って良かったー!
…でもゲームとは違う。
本物の命のやり取り。
ゲームオーバーは死。
大丈夫なのかこんな俺で。
『そこは大丈夫です。
私は神ですから、貴方にとっておきのスキルと身体レベルを与えましょう。
楽な人生って約束ですからね。』
チートキターーー!
異世界チートは素敵過ぎるー!
目指せ最強!
目指せハーレム!
『ただし!
それらはそれなりに貴方の努力を必要とします。
鍛える、学ぶ、これこそRPGの醍醐味なのでしょう?』
確かに、
何もしてないまま最強っていうのは簡単だ。
でもそれは面白くない!
かの呂布だって、毎日遊んでいたわけではないのだ。
異世界へ行く準備を完了し、姿が消え始めた玄人に
『まずはこの世界によろしく』
と、小さくつぶやいた。
・・・まず?
『自称神』の不穏な言葉に
結局苦労することを覚悟した玄人。
完全に姿の見えなくなった玄人の居た場所に
満面の笑みを向け続ける。
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はじめまして。
yukke21と申します。
この度は、ご覧いただきありがとうございました。
思いついた設定でどこまで走れるかわかりませんが、この駄文を続けて読んでいただける方はぜひ今後ともお付き合いください!
それでは、またお会いしましょう。
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