タチが悪い【電池切れ】
家に帰ると彼が倒れていた。
「どうしたの?!」
救急車、とスマホを探す手がガシッと掴まれる。
「ダメ」
「ダメったって」
私は困惑する。
「ただの電池切れだから」
「はぁ?」
「みつきの温もりがなきゃ死んじゃう♡」
私は彼の首に手をやり力を込めた。
「電池切れしてしまえ!」
「や、ホント死んじゃう〜」
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