女の園【豪華絢爛】

 私はひときわ豪華絢爛な衣装を着て座敷の奥の一段高い所に座る。

 ここに座るまでにどれだけ人を踏み台にしてきたか。

 下座から睨みつけてくる女を一瞥する。


「カーット!」 

 監督が声を上げ、緊張感が緩む。

 けれど、私と彼女との間の空気は張り詰めたまま。

 スクリーンの中でも外でも女の戦いは終わらない。



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