運命の【ほころび】
二人の出会いは運命のほころび。きっと神の気まぐれだった。
薔薇の棘で指を刺した貴女。流れるその赤い血は二人の中に眠っていた感情を目覚めさせた。
逢瀬を重ね、貴女が俺に蕾がほころぶような笑顔を見せた時。貴女を奪いたい。切にそう願った。
貴女を手折って逃げた先は闇。
二人永遠の国へ旅立とう。
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