とある世界のとある場所【きな臭い】

「な〜んかきな臭くなってきたよなぁ」

 敷布の上で煙を燻らす。

「まぁ。きな臭くしてるのは俺だけど」

 側の真面目腐った男を見る。

「お前の愛しいカワイコちゃんは今頃ちゃんと逃げてるんだろうな」

 眉一つ動かさない男に近づき顔元で煙を吐き出す。

「情はさっさと捨てやがれ。お前は俺のものなんだから」

 

 

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