昔は『不可能』だった【青いバラ】

 部屋に入ると溢れるほどの青いバラ。

「この花どうしたの?」 

 花に囲まれている部屋の主に尋ねる。

「この青いバラ。花言葉は『夢かなう』『奇跡』。君にぴったりだ」

 彼は一本のバラを手に取る。

「ボクには似合わないよ」 

「そんなことない。人の欲望から生まれた最高傑作だ」

 青いフォルムの猫型ロボット。




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