貴重な時間【大渋滞】

大型連休。大渋滞に巻き込まれる。


最初騒いでいた子どもたちも寝てしまって、今は静かだ。


「お茶飲みますか?」

助手席の妻がコップを差し出してくる。


温かいお茶が体に染み渡る。


「お前も寝てていいぞ」


妻は首を振る。


「せっかく、あなたと二人きりなのに、もったいないでしょ」


夫婦の穏やかなひと時。

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