あこがれ【途中下車】
いつもの時間にいつもの電車に乗る。
電車は海沿いの街を走る。
こんな日常、壊してしまえ!
いつも同じ車両に乗っているあの子の手を引いて途中下車した。
彼女は最初驚いていたが黙って従う。
改札を駆け下り、砂浜を走る。
彼女はとびきりの笑顔を見せた。
「次、三宮〜」
彼女が降りていく。
いつもの日常。
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