あの時は笑ってたのに【絶世の美女】

「世界三大美人って知ってる?」

妻が息子に聞いた。息子は首を傾げている。


「お母さんって言ってとけばいいんだよ」


「え〜」

俺の言葉に息子は不満顔。


「絶世の美女って今ではたいしたことないらしいぞ。切れ目とか下膨れとか、微妙の微で『微人』なんてね!」


得意気に言った俺。



晩飯はカップ麺だった。




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