Arthur7 レインとカリーヌ

アーサーオブナイト 学園都市に眠る生命の泉

作者 サファイア

chapter2 レイン・アルフォード

Arthur7 レインとカリーヌ

https://kakuyomu.jp/works/16816452219451956549/episodes/16817330649556959921




※誤字脱字・構文など

> 部屋へ入ろうとする二人にスーツ姿の中年男性に声を掛けられた。

⇒おそらく次の二文が混載しています。

> 部屋へ入ろうとする二人に声を掛けた。

>スーツ姿の中年男性に声を掛けられた。

⇒つまり、係り受けが混載してしまっているのでする直すには「二人は」とします。

> 部屋へ入ろうとする二人はスーツ姿の中年男性に声を掛けられた。


>「それがね、カリーヌ君。騎士庁から指名手配犯がラウンズに入って来た可能性があるという情報が入って来たんだよ」

⇒「入って」が一文に二回出てくるので単調になっています。また格助詞「が」が3つ出てくるので、理解しづらいですね。ただし「可能性がある」は慣用句なので、それほどわかりづらさは感じないはずです。そこで「情報が入って来たんだよ。」を以下のように変えてみます。ただしちょっと意図とズレているかもしれません。

>「それがね、カリーヌ君。騎士庁から指名手配犯がラウンズに入って来た可能性があるという情報を耳にしたんだよ」

>「それがね、カリーヌ君。騎士庁から指名手配犯がラウンズに入って来たかもしれないという情報を耳にしたんだよ」

⇒こうすると格助詞「が」がひとつに絞れます。「可能性がある」は詰まるところ「かもしれない」わけなので、こういう言い換えも可能です。


>「その犯罪者が本当にそこで見たのですか?」

⇒ここは「その犯罪者を」ですね。ただそれでも読みづらいので、次のように組み替えます。

>「本当にそこでその犯罪者を見たのですか?」


>……すまないが、明日の朝九時から移動魔術を禁止になるから」

⇒「移動魔術が禁止になるから」「移動魔術を禁止にするから」のいずれかですね。


> レインは、薮から棒の知らせに口を大きく開いて肝を消した。

⇒「肝を消す」は古語なので、現代文ではまず使いません。単に「驚いた」でもよい局面ですね。


>「あぁ、オマケにアーサーブリッジに検問が設置される。多くの騎士が巡回するから。それじゃ」

⇒「オマケに」はちょっと場違いかなと。「ついでに」「付け加えると」あたりが適切です。


>(殺人鬼か……まったく、恐ろしい者が来るとは)

⇒「恐ろしい者が来るとは」が変ですね。「恐ろしい」と来れば「時代(世の中)になったな」をとるのが普通です。「まったく」を活かすなら「まったく、世も末だな」あたりも置き換え候補になります。


> レインは、不吉な知らせに不安を覚えた。

⇒「不」の字が重複していますが、それ自体は別に悪くありません。「頭韻を踏む」という修辞法ですので。ただ「不吉な知らせ」がちょっと安易かなと思います。たとえば「思わぬ凶報に不安を覚えた。」とすれば、「不」の頭韻はなくなりますが、言いたいことは伝わると思います。


> 午後八時、学園都市が上半身裸のレインは部屋の固定電話でジュードと会話をしている。

⇒この並びだと「学園都市が上半身裸」に読めてしまいます。おそらく「学園都市が」は必要ありませんね。


>(僕の階級や上流をよく思わない生徒が多いはずだ。襲ってくる可能性はある)

⇒「僕の階級や上流を」だと「僕の」が「階級」と「上流」にかかってしまうのでここは単に「財閥や上流を」としたほうがわかりやすいですね。


> 中流以下の生徒は、移動魔術という使えない状況をチャンスとして捉える。

⇒「移動魔法が使えない状況を」ですね。


>それにベットで幸せな時を味わいでしょ?」

⇒「味わいましょ(う)?」ですかね。「う」を付けるかどうかは書き手様の裁量で。


>「大丈夫だよ。別にそん」

⇒「別にそんな」と書きたいのに「な」が消えたのか、続くカリーヌの言葉に遮られたのかがわからないですね。もし遮られたのならダッシュ「──」を補います。

>「大丈夫だよ。別にそん──」


>「嘘は通じないよ、あたしの愛しい夫さん」

⇒基本的に自分の配偶者を呼ぶときは「旦那」「主人」「亭主」ですね。「夫」は合いません。ここでは「あたしの愛しい旦那様」とすると良いでしょう。「ご主人様」だと別の意味合いが出てしまいますので。


> 彼女は、幼い頃から彼のオーラやカリスマ性を感じたらしく。

⇒句点を打つなら「感じていたらしい。」とするべきですね。「幼い頃から」なので「〜していた」と呼応させます。


>でも、ベットに入るのはまだ早いじゃないかな」

⇒「まだ早いんじゃないかな」ですね。


> 二人は、身に着けている物を全て外すと、誰しもが目を奪う白く透き通った神々しいに肉体が姿を現す。

⇒「神々しい肉体が」ですかね。「全て外すと」より「全て脱ぐと」のほうがわかりやすいかな。


>百万ドルの夜景と互角の美しさだ。

⇒「互角の美しさ」であれば単に「百万ドルの夜景だ」でよいですね。少しひねりたいなら「百万ドルの夜景に匹敵する美しさだ。」とも書けますが、それより美しい場合は「百万ドルの夜景もかくやという美しさだ。」とする方法もあります。


>でも、僕にとって最高の美しいものを知っている」

⇒「僕にとって最高に美しいものがあるんだ」「僕は最高に美しいものを知っているんだ」あたりかなと思います。


>その方向を見ると、住宅街にある赤い屋根の民家の角にある電柱だか、誰もいない。

「電柱だが、」ですかね。


>(今のは、なんだ? 凄い強烈かつ異様なものを感じたが)

⇒「凄く強烈かつ異様なもの」ですね。形容詞の連用形は「〜く」です。「〜い」は連体形です。


> 部屋に戻ると、ベットに入って互いの体を触り合い、優しさと愛に満ちた抱擁をしながら眠りについた。

⇒「寝るのがまだ早い」という趣旨だったわけですから、ここで眠ってしまっては整合性がとれませんよね。どのくらいの時間が経ったのかを表しておくべきでしょう。




※寸評

 今回、人名の間違いがないですね。きちんと推敲して頂いたのかなと。

 上記で指摘してますが、とくに助詞の扱いがかなり雑ですね。もう少し的確な助詞を用いるようにしてください。

 助詞の使い方も他の方の文章をよく読むことで身につきますよ。

 あとは全体的に、ひとつの文にふたつ以上の意味を持ち込んでいるため、かえって助詞の使い方が雑になっている印象でした。

 「一文一意」が基本なので、あまり欲張ってあれもこれもと詰め込まないようにしましょう。


 時間がかかりましたが、以上が今回の添削結果となります。

 推敲、お疲れさまでした。




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