破滅の一歩

二歩下がる

三歩下がって

落とし穴

中に竹串 は なかったけれど

落ちている途中で岩掴む

クライミングしたことない

それでも地の底見えなくて

上から降る降る太陽の

光りを頼りにしがみつく

汗をかいて体を汚し這い上がる為

優しさ捨てる

何度も落ちそう なるたびに

かけた岩が崩れ落ち

それでも ぶらりと 岩にしがみつく

いきているぞ いきているぞ

光りは どんどん 近づいてくる

生きているぞ と這い出てみたら

同じ場所に出たという

あんなに必死に登ったのに

いいや縦穴を登ったのだから

同じ場所に出て当たり前

何十年 登ったのに この仕打ち

下がる足は 罪の足 落ちる穴は 罰の為

傷つく手は 罪の手々 欠ける岩肌 傷つけ人生

歳とりて 出た先 浦島太郎 破滅の一歩

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