諦め
ほら、やっぱり。
あなたは私を責めるのね
論点をずらし、何が悪いとかという結論を出したいわけではないのに
あなたは私に言うのでしょう
「それはお前が悪いのだ」
チガウ
ちがうんだ
違うんだよ
私が言いたいのはそこじゃないんだよ
そんな言葉を聞きたいわけじゃないんだよ
やめてよ
そんな表情で私を見ないで
ただ受け止めてほしかっただけ
ただ否定をしないでほしかっただけ
ただ言葉を吐き出させてほしかっただけ
ただそれだけの話だったのに
心がズタズタに引き裂かれていく
思ったことをその場でいわずにため込んで
家に持ち帰ってきたのに
家族だから打ち明けたのに
私は言葉を聞いてすらもらえない
私の感情は打ち砕かれてしまう
うまく言葉にできない自分を恨む
伝えようにも伝わらない
やっぱりあの人のフィルターのかかった認識で私の言葉は変換されてしまう
私の言葉をあの人に純粋に届けるにはどうしたらいいのかわからない
私の言葉は無力だ
私の言葉には価値がない
私の言葉はどこに行ったの
私の言葉を聞いて
私の感情を殺さないで
私のむき出しの感情をいじめないで
私の言葉はあの人には届かない
だから私は言葉を消した
だから私は何も言わない人形になった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます