安心

僕は不幸な話が好きだ

悲恋然り、裏切り然り

その矮小さがなんとも愛おしく、

小汚さに安堵を覚える


そんなものを見ていたら

僕は少しだけ自分はまともなんじゃないか

なんて勘違いをしてしまえる。


不幸比べをするつもりは無いけれど、

自分よりも恵まれた環境における

自分よりも不遇な待遇を受ける人

なにもかも、彼らに適う所は無いけれど、

運だけなら、僕でも勝てるような気がするんだ


僕はまだ恵まれている、と。

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