第23話 戦闘中です・にゃあん あああ、でも尊い
「よくもアラシャ、この黒猫が‥」
テインタル、テイの深紅の瞳が怒りで燃え上がっている美女
綺麗な長い黒髪が乱れ、次の攻撃の為に
小さな声で呪文の詠唱を唱え始める。
家具が次々と浮かび、投げつけられた!黒猫な亜人のアラシャに向かって攻撃
「ちょっとおお、テイさま 僕のアーシュ様も怪我しますよ」アラシャ
アラシャのアーシュは服が乱れたまま(いけない事の最中だった)
テイと同じ長い耳をピクピクさせるアーシュことアシャル
「アラシャ、お前が悪い 多分」アラシャに抱き抱えられて、呟く
「酷いですうう」アラシャ 黒猫尻尾がゆらゆらん
「私の兄さま 十年以上の歳月を一緒に過ごしたわ
最悪の敵、雪ばかり降る敵の城に 敵に捕らわれて‥」テイ
「兄さまの心は半分、奴らの薬のせいで壊れて‥でも
一緒だったのに」涙を浮かべてテイが言う
「敵を隙をついて、城ごと全滅させて ようやく国を取り戻して」
次にはテイの魔法で大地から‥
床から鋭い大きな岩がアラシャ目掛けて突き出て来る!
「壊れる寸前だった2つの王国、黒と白
国の半分以上は敵のもの 白の国も一度滅びた」はあと息を吐くテイことテインタル
「白の国のリアンさま、エイルにリュース公、アルみなで再興させたのに」
そう言いながらテイは最愛の兄がいるのにも関わらず、魔法攻撃を繰り出すテイ
ボコボコっ!壊れゆく屋敷の壁に床 一部では燃えている あああ!大変
「僕のアーシュ様が悲しむから、手加減してますよテイさま」
アラシャもまた、魔法攻撃で氷の槍を投げつけた ついでに魔法の火も消火中
「可愛い魔法だことアラシャ 手加減してないじゃない」
極上の美人の見たくない怖い笑顔のテイ
「ですねええ」すごく悪役ぽい 怖い感じの笑顔のアラシャ
テイは会話を続ける
「あちらの世界、もう一人のアーシュ兄様の方との大きな違い 最悪だったわ」
「破壊された国土に戦争に内乱が多数に災害も」テイの言葉
「兄さまの戴冠式 聖堂の階段を上っている最中には反乱軍が数千人」
一瞬、束の間テイ達の戦闘が止む
「こちらは味方が遅れ、私を含め5人だけで戦い抜いた」
「ですね‥大きく違うから、あちらには僕という存在はいないけど」アラシャ
今度はアラシャがしみじみと言うのだった。
「未来にはあちらには存在しない国が闇の宗教を創り、猫亜人たちの国に大戦争」
「千年後の戦争で
僕の本当の叔母アシャ叔母さまの魔法で千年の時間をタイムスリップ
ナジュナジュ母様と敵国の王との子供が僕 敵国の王、実の父親を殺したのも僕」
「・・・」アーシュことアシャルは長い黒髪を少し揺らしながら 肩をすくめる
其処に会話を聞いている者達
客人のファリにレーヴ、リリーシュ、父親の長 にやんこな女官たち
「アラシャちゃん、美少年な『せくちー』に哀愁が漂っているわ」リリーシュ
ちょっと涙目なリリーシュ
「貴いわね うんうん」リリーシュ
「はい?」リリーシュの反応に戸惑いを覚えるファリ達
「ああ、珍しくアラシャ王様が哀愁を漂わせているわ
私達のアーシュさまの服の乱れが・・なんとも色香が‥
お怒りのテイさまも愛らしく麗しい」女官の白猫なルウ
「尊い、尊いですわああん にやんん」女官の一人
「そうね、この後テイさまを静かにさせて
アラシャ王様は私達のアーシュ様に沢山みだらな事を」
本音が駄々洩れ気味な白猫な女官ルウ
「ららららあああああんん」
意味もなくコーラスで声を合わせて歌い始める
にゃんこな女官たち
それでいいのだろうか?
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