1-3(土)初めてのお買い物デース
昨晩はとんでもない事が起こった。
まさかリンダが変な日本文化に染まっていたとはつゆ知らず私はお兄ちゃんの大切な‥‥‥ お、大人になった所を見てしまった!!
あ、あんなふうになっていたんだぁ‥‥‥////
あの後リンダに説教しながらもずっとあれが頭から離れない。
今日は土曜、これからみんなで日用雑貨の買い足しにホームセンターに行くのだけどお兄ちゃんにどんな顔して会えばいいのよ!?
私は部屋から出るのがはばかれてしまう。
ばんっ!
「グッモーニングデース、由紀恵、おはよーデース!」
いきなりリンダが部屋に乱入してきた!?
「まだ起きないですかデース? 由紀恵、今日はショッピングデース!」
朝から元気だ。
私は既に起きてはいたけどベッドで悶々とお兄ちゃんの事を考えていた。
するとリンダがベッドに上がってくる。
「早く起きないとこうデース!」
そう言っていきなりくすぐって来たぁ!?
「ちょ、ちょっとぉっ! やめてよリンダぁっ!!」
「早起きは三文の得言いマース、由紀恵起きるデース、起きないとこうデース!!」
そう言ってリンダはいきなり服の中に手を入れてきて胸を揉み始める!?
「ちょっ! やめっ! だめだってぇっ!!」
「ラッキースケベ日本ではお約束デース! 由紀恵小さいです、でも可愛らしいデース。ここが良いですかデース?」
そう言いながらリンダは敏感な先端まで触ってくる!?
「あんっ! だ、駄目だってぇっ!! そんなのだめぇっ!!」
「早く起きないともっとするデース! あ、でもマッサージすると大きくなるデース」
「えっ!?」
ちょっとマテ、今のは聞き捨てならないわよ!?
「私の友達小さいデース。でもマッサージして大きくなったデース。他の人にしてもらうと効果的デース!」
「うっ、ほ、本当なの?」
「彼女は彼氏にしてもらったら大きくなったデース」
はぁ?
いやそれは…‥‥
「って、いつまんで揉んでるのよっ!! 起きるから、起きるから放しなさいぃいいぃっ!!」
朝から私の叫び声がするのだった。
* * *
今朝のリンダのバカ騒ぎのおかげでお兄ちゃんのあれの悩みも吹き飛んでしまった。
あの後リビングに降りて行ってお兄ちゃんに会ったのだけどお兄ちゃんは普通に‥‥‥
いや、私に対しては普通だったけどお兄ちゃんはリンダを見ると赤くなって少しよそよそしい感じだった。
むう、確かに美少女でしかも巨乳の生裸見たのだからそうかもしれない。
でも私もお兄ちゃんのアレ見ちゃったってのにこっちには何ともない?
まさか妹に見られるのは平気とか?
いやいや、流石にこの年になってそれは無いだろう。
でも私の裸見た時は平然としていたし‥‥‥
私はリンダを見る。
ぽよん
今日もしっかりあの凶器は揺れている。
やっぱり胸なのか?
私は思わずジト目でお兄ちゃんを見てしまう。
* * *
その後お父さんの車でお母さん以外はホームセンターに向かう。
「さあ着いた」
おとうさんの車から降りてホームセンターに入って行く。
お母さんに頼まれた洗剤や柔軟剤なんかの必要品はメモ書きに預かって来たから先ずはそれらを籠に入れてっと。
その後はぶらぶらと店内を見る。
「由紀恵! JAPAN凄いデース! こんなもの有りマース!!」
見ると布団たたきを持ってふるふる振っている。
何がそんなに珍しいのだろうか?
「これジョーオーサマが使うやつデース!!」
「いや、違うから! それお布団叩くやつだから!!」
一体どんなものだと思っているのよ!?
「オーではこれも違うデースか?」
そう言って蝋燭を持ち出す。
「そうだけどそうじゃ無い! それお仏壇用のやつよ!!」
「オーブーツダン? オー、ブーツで踏むやつですねデース!」
「違うから、違うからそこから離れなさい!」
はーはー。
私は肩で息をつく。
「あれ~? 由紀恵ちゃん?」
後ろか声をかけられた。
この声は‥‥‥
「紫乃?」
「由紀恵ちゃんもお買い物なんだ~。あれ? こっちの外人さんてもしかしてホームステイの留学生の?」
「こんにちわデース! 私リンダ・アンダーソン言いマース! もしかして由紀恵のフレンドデースか?」
「え、ええとぉ、ないすちゅーみーちゅー、ワタシ綾瀬紫乃あるよ~(汗)」
「紫乃、混ざってるから、それにリンダは日本語で話しているから‥‥‥」
紫乃は私にそう言われると頭の後ろに手を回して「あははははっ」とか笑っている。
「紫乃ですか? よろしくデース!」
「え、わ、わわわわわっ!」
そう言って手を差し出し握手をする。
「紫乃は由紀恵のベストフレンドデースか?」
「え? いや、私は由紀恵ちゃんのお嫁さんになるので‥‥‥」
「OH-!! それ百合言いマースね! 禁断の愛デースね!? マリア様見てしまうやつデースね!?」
何それ!?
いや、その前に紫乃何なのよそれぇっ!?
「あ、そのアニメ良かったですよね~、隣にいる吸血鬼さんのお話も良いですよねぇ~」
「オー、紫乃分かってマース! ぐっじょーぶデース!」
リンダはそう言いながら親指をサムズアップする。
「え? ええ?」
それから二人は何やら私の分からない話で盛り上がる。
なんなんのよこの二人!?
「ああ、いたいた、由紀恵必要なものは大体見つけたよ。そろそろお会計行こうか? って、あれ? 紫乃ちゃん!?」
「友也デース! 紫乃、これがハーレム主人公デース!!」
「うん、確かに友ちゃん今モテモテだし、由紀恵ちゃんまで毒牙にかけているし、まさしくハーレム主人公だね!」
「何それ!? お兄ちゃんが変なのにされているっ!?」
「えーと、紫乃ちゃん?」
状況が分からないお兄ちゃんは苦笑を浮かべている。
「流石JAPANデース! やっぱりすごい所デース!!」
「なんだか分からないけど違うからね? お兄ちゃんはステキな人なんだからね!?」
ほのぼのとしているはずホームセンターにあたしの叫びがこだまするのであった。
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