22歳
未だに、自分が生きている実感が持てないでいる。
祖父の七回忌は2ヶ月前に終わった。
明日の自分なんて知らない。ここにいる自分もいるのか、いないのか。
でも、祖父がいないことは確かに解っている。
半袖の服を出したと思ったら、もう長袖のパーカーを着ていた。
向日葵の葉っぱは思い出せないのに、金木犀の匂いはちゃんと解る。
雨の音と赤ん坊の泣き声。
3分後の自分は区別できるのだろうか。
そんなことを考えていたら、また線香を折り忘れてしまった。
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