3日目

「騎士の人、まだ残っとるか?」

「名乗り出るはずないウッキー」

「そうだモウ」

「……取り敢えず、ここで決めなきゃ不味いコッコー」

「せや」

「確かにウッキー」

「モウ……」

「だから、取り敢えず頭脳を守るために騎士は蛇川さんを守るべきだと思うコッコー」

「確かに悪くないウッキー」

『あのー、その前に今日、吊る人を決めて下さいね?』

「あ、忘れてたわ」

「言われても、村人、後三人。人狼一人ウッキー。慎重にいかないと」

「蛇川さんの考えだと取り敢えず猿飛が居なくなるんだモウ?」

「いや、さっきのは庇うため適当に言うたんやけどな。でも、卯月が猿飛より怪しかったんや。猿飛の可能性も、もちろんウチの可能性もある」

「蛇川さんは多分、白だと思うモウ」

「あ、僕もコッコー」

「てことは猿飛か和鳥か水牛やな」

「俺は違うモウ」

「私も違うウッキー」

「僕も違うコッコー」

「このまんまじゃ話し合いが進まへん。怪しい奴おらんかったか?」

「まず、蛇川さんが外れた理由が積極的な黒探しをしてくれたからウッキー」

「なら、和鳥も協力的だったで?」

「あれ、そうだったかモウ?」

「せやで」

「となると、私か水牛ですねウッキー」

「和鳥、どっちやと思う?」

「僕は水牛が怪しいと思うコッコー」

「何でモウ?」

「んー、何か発言が少ない気がするコッコー」

「……いや、でも水牛さん、少ないのはいつものことですよウッキー?」

「せやな。水牛と猿飛、一個質問や」

「はいウッキー?」

「何だモウ?」

「本当に“ただの”村人なんやな?」

「私はそうウッキー」

「……俺もモウ」

「お、何や。水牛、ちょっと目が逸れたで?」

「いや、村人モウ」

「怪しいコッコー」

「本当に村人だから」

「怪しいウッキー」

「……モウ」

「え、もう水牛さんでいいウッキー?」

「ウチはそう思うんやけど」

「僕もコッコー」

「何か、私もそう思ってきましたウッキー」

『あ、投票に入りますね。では投票、どうぞ』

「ごめんなさい、水牛さんウッキー」

「いや、気にしないでくれモウ。ただのゲームだモウ」

「せやでー、こういうのが楽しいんや」

「悪かったコッコー。後で何か奢るコッコー」

「あ、ありがとうモウ」

『はい、投票の結果、水牛さんとなりました』

「先に行ってるモウ!」

『ええ、では夜が来ます。全員、顔を伏せて下さい』

「…………」

『占い師の人、顔を上げて占いたい人を教えて下さい』

「…………」

『……はい、では騎士の人、顔を上げて守りたい人を教えて下さい』

「…………」

『はい、最後に人狼の人、顔を上げて殺したい人を教えてください』

「…………」

『はい、わかりました。では皆さん、顔を上げてください。最終日でしたね』

「そうウッキー」

「さて、どうなるんや」

『本日の犠牲者は……』

「ドキドキコッコー!」

『……猿飛さんです。という事で、人狼チームの勝利です』

「え、マ?」

「しゃあ、勝ったで!」

「蛇川さん、ありがとうコッコー!」

『はーい、次回は振り返りです』

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