DX3rd うちの子 短編集
芋メガネ
ハロウィン
黒鉄「
稲本「初っ端からルビが物騒なんだよ。子供ビビって逃げるわ。なんならお前はもう充分大人だわ。てか、お前のTrickって殺しなの?」
黒「お前に対してだけだ」
稲「ああ、まあやっぱりそうだよなぁ!?どちらにせよお前に渡す物などないけどな」
黒「そうか」パンパン
稲「ってえ!?テメェ、何の躊躇いもなくチャカ取り出して撃ってくるんじゃねえよ!?」
黒「命を差し出したのだろ?それにどうせ着込んでるだろ(防弾チョッキ)」
稲「チョッキは普段着じゃねえよこのやろう。誰が普段から着込んでるかっつーの。お前のせいでコスプレの再現度上がっちゃったじゃない」
黒「ゾンビのコスプレか。どうだ、再現の為に一度死んでみるというのは」
稲「何ちゃっかり殺そうとしてるんですかねえ。オーヴァードでも死ぬのは嫌なのよ?」
黒「チッ!!」
稲「聞こえるように舌打ちしたな。それで、お前さんはフランケンシュタインか」
黒「ああ、今日は義手の方も特殊加工してきた」
稲「お、すげー。自分でやったのか?」
黒「ああ。工賃に割いてる余裕はないからな」
稲「相変わらず器用で羨ましい事だ。俺なんか普段着を血糊で汚したりしてちょっとメイクしたくらいだよ」
黒「まあ、それくらいできれば十分だろう。いい死化粧じゃないか」
稲「そろそろ殴っていいか?」
黒「それで」
稲「あ、無視?」
黒「ちゃんと配る用の菓子は用意したのか?」
稲「あーー、まあ俺はコンビニで売ってるアソート系のやつをいわゆるカボチャの袋に入れてな」
黒「ハッ」
稲「分かりやすく嘲笑われましたねえ。そういうお前はどうなんだよ」
黒「一口かぼちゃクッキーだ」
稲「うっわ可愛い。この男から作られたとは思えないほどに可愛い。一つ食ってもいいか?」
黒「ああ」
稲「いただきまーす……いや、待て、めっちゃ美味いじゃん」
黒「先月始めからレシピを練っていたからな」
稲「ハロウィンが今月末なの知ってた????相当な期間だよね????」
黒「まあ、子供達であれど俺の菓子を食わせる以上は本気で挑もうと思ってな」
稲「お前凝り性だもんな……まあ、お前の作る飯も菓子も旨いし良いんじゃねえかな」
黒「真奈には悪いことをしたと思っているがな」
稲「あぁ……試食係……」
黒「昨日かぼちゃの煮浸しを出したら怒られたよ。かぼちゃなんて二度と見たくないと」
稲「まぁ……お前が悪いわな」
黒「先程までのはその憂さ晴らしだ」
稲「とんだとばっちりじゃねえか!!!!」
黒「それはそうとして、そろそろ時間だ」
稲「あーもうそんな時間か。ちびっ子達に菓子配んの、楽しみだなぁ」
黒「全く、UGNの本分はどこに行ったのか」
稲「いいじゃねえかたまにはよ。ついでにお前さんも嫌いじゃあないだろ?」
黒「……まあ、否定はせん」
稲「んじゃま、行くとしましょうかねえ!」
Have a nice Halloween!!
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