第10話 威圧者の悪戯



「...随分個性的なのですね...

ラッキービーストと比べても全く違うのが

分かるのですよ?」


「それな?残念な事にコイツみたいなAIが

後4個居るんだよ、なんでだろ...」


「4個...」


…全部俺の自作プログラムなんだが、意思の

追加プログラムは入れていない...はずだ...


『仕方ありませんね?マスター、この場所の

名前を登録してマッピングします』


「あぁ分かった。それからマスター呼び

は止めろと言っているだろうが...」


『その命令は拒否します』


「「「うわぁ...」」」


エゾヒグマ達が困惑してしまっている...


「登録名、ジャパリパーク。」


『了解、ジャパリパークとして登録します』


「あぁそれから空間収納インベントリ内の銃器の在庫を

空中に投影してくれ。」


『了解、全ての銃器を表示します』


「よしこれで...強力な武器を使e...」


『すみませんマスター、エラーコードが発生何者かのプログラム改竄の可能性アリ』


…えっ...


『対処不可no...起動中、表示します...』


「おい待て!改竄はどうなった?」


『マスター、プログラムの改竄は見受けられ

ませんでした』 ジジジジジ...


空中に銃器が投影されていく...


「なんなんだ?一体...」


『...投影完了。』


「...あーちょっと待った、こんだけか?」


…AKと...GLOCKに?各弾薬が五百発前後...

ふざけとんのか?


「他の銃は何処だ?おい!」


‘‘他の銃はアンロックしないと使えんぞ?’’


ゾワァ...!?


ハルは時計を外し放り投げる...


「なんだこの威圧感は!?なぁ博s...」


「」


「はかせェェ!?あれ皆?嘘だろ!?」


威圧感による物なのか、博士達は白目を

向いて気絶していた。


「クッソ...おい!何処にいる?

アンロックってどういう事だ!勝手に銃規制

しやがって、ざけんな!」


‘‘声をそちらに送り付けているだけだ。

そんなにアッサリ武器が手に入っても、

なんも面白味がないやろ?だからじゃけ。’’


「どうやって...は!?セルリアン撃破って...

これがアンロックに関係するのか!?」


‘‘そやそや、ほな頑張ってな〜’’


「コイツ...!名前だけでも名乗って行け!」


‘‘名前...か?そうじゃの...

喰らう者シェリカとでも呼ぶがいいぞ?’’


シュン...


────────────────────


*



「う、ウーン...」ピクピク...


「だらけてないで起きるのです。」バシッ


「(ゴン)痛!?あれ...何して?」


「気絶していたのですよ、私達は...」


博士と助手、イッカクの三人が話していた、

エゾヒグマ達はまだ気絶している...


「最初から違和感に気付くべきだった...」


…実はAIの個体名を言わないと起動しない、

名前も言わずに起動したのはあの時既に...


「実質手に入ったのはTactical AKタクティカルAK-47GLOCKグロック18だけか... AKはまだマシだがな?問題は

アンロックについてだが...」


…まずアンロックの費用はカウントされた

セルリアンの撃破数らしい...

アンロックをする時の式を例えれば...



約1000匹総合討伐数250匹使用する討伐証明約750匹消費した後の総合討伐数

という感じらしい...使用する討伐証明数は

銃器の種類や強さに依存すると...


…例えばトミーガントンプソンSMGの費用は、小型セルリアン五百匹or中ボス級セルリアン一匹...

解除設定高すぎやしませんかねぇ?


「それに比べて弾は安すぎ...いや?

百匹単位と比べたら少なく感じるか...」


…大体の弾はセルリアン数十匹で百発か、

基本的に銃器以外は安いのかな?

銃の各アタッチメントも...同様だな。


「ただし今の所倒した数が全然だからなぁ...

雑魚倒すよりも、ボス級倒した方が効率良いかもしれない...」


…実際倒した奴雑魚二匹とボス級二匹だけ...

使う弾薬を考えてもボス級を選ぶな...


『…再起動...完了、使用AIを選択せよ』


「終わったか...使用AI 「rain」レイン選択。」


ヴォウン...ピピピピピ...


『マスター、申し訳ございません...何者かに

ハックされていた様です、逆探知は失敗』


「まぁ仕方ないさ、まさか独自言語での

コードセキュリティを突破されるとは...

さて、シェリカという名前を調べてくれ?

コードネームでも偽名でもいい。」


『了解、検索中...』


…さて、どうくるか...


『結果が出ました...シェリカという名前は

該当がありません。しかしながら名前を考慮すると二つ名である可能性があります』


…なるほど二つ名か...

喰らう者とシェリカでって事だよな?


「とりま独自言語での多言語コードを編み直

さないと...セキュリティ強化しとけよ?」


『了解、データに記録されている一般言語約

147個+特殊言語約73個+独自言語数種類全て

の言語での多言語コード編み直し実行』


「おいバカ、殆どの言語マスターしてるが、

俺でも分からなくなるわそんなの...」


『 (´・ω・`) 』


「しょぼん...じゃねぇよ、ちゃんとやれ?」


『チッ(ノイズ音)』


「ねぇ!?舌打ちしたよ?感情ない癖に

舌打ちしたよ?ねぇ!?」(無表情)


「バカな事してないでエゾヒグマ達を屋内に

運ぶのです...」


「『アッハイ』」


*



「この度は助けていただきありがとう

ございました...料理美味しかったです!」


「ハルりん!また料理作ってねん☆」


「ありがとう博士、それとハル?

また何処かで会ったらおおきいものを一緒に

探してくれ!」



───じゃあね〜!!


エゾヒグマ達が図書館を去り、

一旦の静寂が訪れた。


「...やっぱり人数が少なくなると静かに

なっちゃうなぁ...あ、そういえば博士達?」


「「なんでしょう?」」


「この場所をもっと知りたいんだ、何かいい方法ってないか?」


「それならこのパークを一周すると良いのですよ?」


「一周...この場所って島なのか?それとも大陸なのか?」


「れっきとした島なのですよ?周りは海に囲まれていますし...」


…島だったのか...にしては軍備品が揃いすぎてる様な...


「ま、その内分かるか?とりあえず暗く

なってきたし今日は早く寝るよ...明日を

準備期間にして明後日に出発できる様に...」


「そうですか、ゆっくり休むのですよ?」


───明日は準備で大忙しだ...」


*



「よかったのですか?行かせる事にして...

料理が食べられなくなってしまいますよ?」


「惜しいですがパークの事を知ったら親しみ

やすくなるのです、料理頼み放題です!」


「流石博士...やりますねぇ?」(感心)


「えっへん、なのです!」ドヤッ...



※裏話


「なぁハル、なんであのえーあい?は不満を

言っていたんだ?」


「あれか...俺はなんとも思ってないんだが、

なんか上層部のバカがRainを雑務の仕事用

AIにしろって言ったせいでな。」


「その上層部の人達はどうなったんだ?」


「...なんか其奴らの家に1t級爆弾が落ちた

とかなんとか...(記録は抹消されてるがな)」


「ヒエッ...」

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