第5話 図書館への道のり


「えっと...ボス?何で無線の事を知っている

んだ?それに俺が人って...どういうことか

教えもらおうか?(ガッチリ...)」


『アワワワワワ.....』


「待ってくれハル、実はこの前までボスと

話せるヒトのフレンズが居たんだ、てっきりハルもヒトのフレンズかと思って...」


…人もフレンズ化するの?マジで?


「それは分かったが、何故無線の事を...」


『僕はパークを案内するロボットなんだヨ、

巡回中に君の無線を傍受したんダ。』


…成る程、ロボットだから...か?てか、

青いロボットってもしかして青ダヌk...


「まっ、そんな事はどうでもいいさ。

それよりも角があるんだからヒトとは違う

事は分かるだろ...」


「ヒトはこすぷれ?というものをすると

博士達から聞いたんだ、てっきり...」


…地毛ならぬ地角だっつーの!

うん?まてよ...案内ロボット?もしかして...


「なぁボス、図書館に連れてってくれないか

な?案内ロボットなんだろ?」


『わかった、図書館まで案内するヨ。』


「ありがとうボス...案内、頼んだぞ。」


『......』


「あぁ、私達フレンズには反応しない事を

忘れていたよ...ハル、ありがとうってボスに

伝えられるか?」


「あぁ...ボス?イッカクが感謝してるって」


『僕達ラッキービーストはフレンズに干渉

する事は出来ないんダ、でもちゃんと感謝

されている事は知っているから安心してネ』


「だってさ、イッカク。」


「...あぁボス、安心したよ。」


『そういえば、名前を聞いてなかったネ?

君の名前を教えテ。』


「ハルって呼んでくれ、ボス。」


『わかったよハル、それじゃあ出発するヨ。

目的地まで、約二時間弱だヨ。」


「「おー!!」」


龍と一角は歩き始めるのだった...


────────────────────


場所は変わりここはジャパリ図書館、

ここでなにか重大な事が話されていた...


「───という訳でここ数日の間、西の森の

方で奇妙な音が聞こえるらしいのです。お前

達に調べて来て欲しいです。」


「主に鳥のフレンズたちが怯えているそう

です。気をつけるのです。」


「なぁ何で私達なんだ?セルリアンハンター

がいるだろう?」


「今、ヒグマ達は遊園地に大量に出没した

セルリアンの処理に行っているのです。」


「そういえば、博士達も鳥のフレンズですけ

ど、大丈夫なんですか?」


「心配する事はないのですよ?この島の長なので!」


…博士...自身満々に言っていますが、夜中に

怖くて眠れていないのは知っているのです...


「でもー?その音の正体、おっきーかな?

ボクりん楽しみ!」


「大きいものなら、是非見てみたいな!」


「セルリアンだったらすぐに倒すのです。

危なかったら逃げるのですよ?」


「分かってるさ。俺たち「L♡Lべアーズ」に

任せてくれ!」


三人は張り切って調べに行くのだった、

一人を除いて。


…はぁ...小さい物ならいいなぁ...


「本当に三人だけで大丈夫なのですか?

心配ですが...」


「きっと大丈夫なのですよ?あれでもヒグマ

と同じクマのフレンズなのですから。

何事もなく帰ってくるはずです。(フラグ)」


…これでヒグマ達が帰って来たときには

美味しい料理を作らせるのですよ!


*



「うっ...?(ブルブル)」


「どうしました?ヒグマさん、具合でも悪い

んですか?」


「大丈夫だリカオン、?何故か寒気が...」


「ヒグマさん!リカオンさん!来ます!」


「またこの量...オーダーキツイですよ!?」


「くっ...一体、」



───パークで何が起こっているんだ?


*



『大体、半分くらいの距離になったヨ、

少し休憩しようカ?」


「そうだな、大体昼頃だろう...イッカク?

昨日の焼き魚食うか?」


「あぁ、貰おう。」


二人は昼飯を食べながらゆっくり進む。


「なぁボス、ちなみに後どれくらいだ?」


『残り約4km...大体一時間ぐらいだヨ。』


「まぁ、まったりと行こうか?まだまだ時間

はあるし...うん?あれは...」


「ハル、何かあるのか?」


『あれは工事車両だネ、ここら辺で進み

やすい様に道路工事を行っていt...』


「そっちじゃなくて路肩に何かあるんだ、

ちょっと確認しに行ってくる...」


...そこには工事車両ではない草や蔦に

覆われた車両があった、だが何か不自然だ...


「これは...ツタじゃない...ブッシュか?てことは

まさか!?」


ブッシュを取るとそこには、軍用車両があっ

た...錆は無く、新品に近い状態だ。


「これは...四輪駆動か?モノコック構造

がある装甲車か...前輪部分の特徴的な加工...うん?何故かコブラをイメージしたデザイン

になってる?あぁ、なるほど...この装甲車が

コブラって名前の装甲車だからか...」


…てことはこの場所仕様ってことか...

蛇のフレンズも居るのかな?


「さて...中には何があるかな?」


ドアを開けようとするとすんなり開いた。

キーは車内にあった様だ、後方のドアを開け

ると木箱がある、どうやら武器が入っている

様だ、開けてみると...


「RPG-7...それにC4まで...ドン引きだよ...」


…予備弾頭と起爆装置もあるな...

どうしようかな、これ...


とりあえずC4は車内にあった

黒色のバッグに詰める。


上の銃座には何も乗ってなかったが、幸いに

M240を取り付ける事が出来るかも?


「おーい!ハルー?こっちに来てくれー」


「どうしたんだ?そんな慌てて...」


「ボスが変なんだ!すぐに来てくれ!」


イッカクはハルを連れてボスの元に行くと...


「注意、注意、サンドスターロウの濃度が

上昇中、大型セルリアン出現の可能性あり、お客様やフレンズは速やかに避難してネ。」


「...イッカク?サンドスターロウってなんな

んだ?避難って...」


「分からない...とりあえず危ないという事は

わかったが、一体...」


その時...



───ドガアァァン!


「何だ!?あっちで何が...」



──"GALUAAAaaaaa!!...


──キャアアアアァァァ.....



音を搔き消す様な金切り声に混じり、

誰かの悲鳴が空気中に響く...


「悲鳴!?それにこの鳴き声は...まさか?」



───助けなければならない様だな?

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