『ちいさいおうち』
特に好きな絵本なんですけど、考えてみたらファンタジーですよね。架空の土地で主人公は家。これだけもう独特です。で、窓が目、扉が口のようになっていて、表情が見えるんですよね。でもあくまで家で、喋ったり動いたりはしません。「本当にあるかもしれない風景」が淡々と描かれています。
ただ、太陽には顔があるんです。ちいさいおうちが幸せだった時間、太陽がずっと見守ってるんです。だんだん都会になって、空が見えなくなっていくんですね。太陽の姿はありません。構成としても完璧です。
この本、唯一大人になって買い直した絵本です。身近に置いておきたかったのです。今田舎の実家がリニア工事で大変なことになっているんですが、「リアルなちいさなおうちだなあ」とちょっとワクワクしているところもあったりして。
バージニア・リー・バートン著 石井桃子訳『ちいさなおうち』(1954)岩波書店
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