推理小説


「与太郎、八っつぁんに聞いたけど、最近、おまえ読書家になったんだって?」



「ああ、そうなんだ。熊さん」



「へえ、で、どんな本読むんだよ?」



「推理小説だね」



「ほう」



「自慢じゃないけど、おいら、2~3ページ読んだだけで犯人が分かるよ」



「ほう、そうなのか? 与太郎、見直したよ。おまえ推理力があるんだな」



「そうでもないよ。最後のページから逆に2~3ページ読むと大抵犯人が分かるんだ!」



「……?!」



           

            END

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