頭の良くなる本
「僕みたいな劣等性が本当に頭が良くなるんですか?」
入試を控えた学生が博士に訊いた。
「ああ、この本を読めば必ず頭は良くなる。わしが保障するよ」
学生はその分厚い本のページを捲って呆然としてしまった。
「な、なんですかこれ?」
象形文字の羅列である。
「どんな資料、文献、学術書の類を使ってもかまわんからこの文字を読むのだよ」
「……」
「これを読破したら君は博士だ」
「入試までに間に合いますかねえ」
「何言っとる。一生ものだよ」
「……!? そんな」
END
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