サファイアの独り言
サファイア
失われた段位
段級位は、日本しか見かけないものだ。剣道や囲碁などにおいても~級、~段という単位を付けられる。
プレバトでも、その段級位を採用しており、特待生は級で名人からは段になっている。特待生は5から1。名人は1から10まであり、さらに五段階上がると、永世名人というランクに昇格する。現在この永世名人になっているのは、梅沢冨美男さん、ただ一人だ。
しかし、この永世名人の昇格試験が、確認されているのは俳句部門で、他の部門では永世名人の昇格試験があるだろうが?
さて、そんな事はさておき、今回は、段位についてお話しよう。
剣道においては、最高位が八段。将棋、囲碁は、タイトル位を除き、九段となっている。
しかし、なぜ十段が存在しないだろうが?将棋や囲碁においてはもともと決められたルールで九段までなっている。それに、剣道は八段までなのか?
剣道はもともと、最高位が十段が存在していた。しかし、なぜ消滅したのか?
それは、十段を取得した5人が亡くなったとそれを審査することが出来る人間がいなくなったらしい。
現時点の最高位の八段は、剣道の奥義を極めた人間しか取得出来ないもので合格率は1パーセントしかないらしい。さらに、試験に挑む条件が七段に昇格後に10年修業した者しか受けることが出来ない。
それを踏まえて考えると、合格率は、九段が八段の半分。十段は、それの10分の一となる。
さらに条件をさらに厳しくする必要があるため、剣道連盟は、十段取得者の死亡を機に九段と十段の廃止をしたのだろう。
ちなみに、高段者には、錬士、教士、範士の称号があるらしく、それは、指導力と人格が素晴らしい者の証明になる。
ここまで、高段者になるには、囲碁や将棋も同じで厳しい道のりだと思う。
プレバトの昇格試験は、良い出来だけで1ランク、3ランク昇格になる。それも、数年で高段者になれる点では、剣道などの高段者から見れば、甘すぎる。
それにしても、思い出したが、剣道の少年が熱中症で亡くなった事件を思い出す。それを「演技だ」と死なせた顧問とそれを黙ってみた副顧問が許せない。
しかも、顧問は剣道七段だ。副顧問は剣道七段という理由で黙って見てたのだろうが?
このような酷いことをする人間は剣道七段を剥奪してほしい。副顧問も、記憶が確かなら、剣道五、六段を剥奪してほしい。
段位は、権力を示すものではない。人としての見本となる証なのだ。
このような高段者が生まないように願うばかりだ。
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