chapter05「Aパート・パイロット☆ブリーフィング」

「大丈夫なのかこの小説?」


 本作品の主人公[足元大地あしもとだいち]は言い放った。


「大丈夫大丈夫、オープニングの曲オリジナルだから某音楽著作権協会にボクらが怒られる事は無いんだよ☆」

 本作品のヒロイン、ボクっ娘の[綺羅凛きらりん]はまずソコなの?って突っ込みをいれる。


「いや、オレが言いたいのはこんな小説書いてる作者の頭の中は大丈夫かって話だ!」

 書いてる頭が大丈夫かは解らないけど、思い付いた時と今は結構楽しいらしい♪


「おいお前ら作者がどうかしてる置いて作戦の概要を話すぞ!」

 ガチャリとブリーフィングルームの扉をあけ2人より少し年上の上官らしき女性が入って来た。


 3人供に軍の制服を着ている。


高山田たかやまだ3佐!」


「式ちゃん☆」


 大地と凛は立ち上がり敬礼し[高山田式たかやまだしき]は同じく敬礼で返した。


「まずはこれを見ろ!」


 ずらりとパイロット用の椅子のならぶ軍艦内とおぼしき部屋で正面の壁の全面モニターに旧南極を中心とした赤道の地図が写し出される。


「ゲロリン☆」

 凛はモニターをみて嫌な顔をする。


「最悪だな、キングジョージ島を踏んでチリへの最短ルートじゃないか」

 大地、説明ゼリフおつ


 どうやら不味い事態らしい事がなんとなく伝わるB級映画の様な演出がなされる(お約束だ!)


「そして我々ドンデンガー遊撃艦隊は先行してチリに先行上陸し奴を迎え撃つ!!」


 式3佐が指を鳴らすとモニターに敵の光学映像が写し出される。



「カブトガニかよ!」



 大地が皮肉っぽく笑い、モニターにはまるで人の素足が2本ニョキリと生えたビルほどもある超巨大な甲殻類、カブトガニ(66.6メートル)がスキップよろしく南極大陸を闊歩する映像が流れていた。

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