第38話ダニエルとの話し合い

「蓮くん、少しこっちへ」

インタビューが終わり、今日のお仕事は終わりだぁーと背を伸ばしているとリーナさんが話しかけてきた。

「なんですか?」

「パパ……ダニエルが蓮くんとご飯食べに行く約束したらしくてそこに待ってるんだけど……」

「あぁ……ありがとうございます。ダニエルのとこに行きますね」

「本当だったのね……じゃあまた〜」

「今日はありがとうございました」

この頃忙しくて、リーナさんと話す機会なかったから久しぶり感がすごいな……。

リーナさんに言われた場所に行くと一人マッチョの男が……まぁ、ダニエルなんだけどね?

「蓮……ようやく来たか」

「ダニエル、急に来るなんてどうしたんだ?メールでもしてくれれば良かったのに」

「いや、色々と蓮にオファーが来てな。早く確認がしたくてな……あと例の件についても」

「例の件……楽しみだな。で、店は当然お高いよね?」

「ああ、お高い店だ」

「よっしゃ」

「はーい、じゃあ赤井選手。早く話ししに行きましょうねーそこにタクシーありますからねー」

「急に変な対応するなよ。歩けるから、歩けるから後ろから腕を回さないで!怖いから!」

「もういいから、早く行くぞ?」

「へぇへぇ」

「へぇへぇっていつの時代の返事だよ……」

そこからダニエルにお高い店に連行された俺はダニエルの奢りだと言う事が本当という事実に気づいた瞬間に料理のレベルを上げ、ダニエルが「おっ、おい……蓮、嘘だろ?流石にそこまで食べな……いや、遠慮ってやつをね?契約打ち切る?いや、お前は将来性がありすぎるからそれは辞めて頂けると……リーナにする?嘘だろ?なぁ、俺とお前の仲だろ?えっと……好きに頼んでいいよ……」と軽く絶望していたがまぁ、本題に入りたいと思う。俺は、レヴェルに入ってはいるがもちろん、2年後、3年後の移籍先の件と個人的に行きたい場所をダニエルに話していた。

「まぁ、蓮。本題なんだが……オリンピアに移籍の件ははっきりって断られた。実力不足、実績不足なんだとよ。今の状況だとな」

「まぁ、流石に2試合しか出てない日本の高校生を入れようとは思わないわな……3ゴール2アシストでボッコボコにされても」

「言ってやるなよ……。やっぱりオリンピアに行きたいのはレオが居るからなんだよな?」

「まぁ、ロベルトが1番好きな選手ではあるんだけど昔からのスーパースターって言ったらオリンピアのレオだからね。まぁ、あと6年したら引退しちゃって一緒にプレイできないし。それに、ユニゾンはこの頃頭角を表してきた感じだし、オリンピアって言ったらサッカーの名門中の名門。サッカーファンじゃなくてもオリンピアって言ったら大体の人がわかる有名クラブだからってのが理由かな」

「有名クラブね……ユニゾンのロベルトは5年したら確定で引退だって言われてるけどな。もう、32だし」

「まぁ、レオが私は好きだったって話だよ。それに、31のクリスは一切衰えが感じられないけどね……あの人絶対40近くまで第一線で活躍してるわ」

「まぁ、そうだな……移籍に関しては実績出してからにしてくれ。俺も交渉がまるで出来やしない」

「だろうね……まぁ、オリンピアにはアプローチをお願いします」

「はいはい。で、他に行きたいチームは無いんだよな?」

「ユーベくらいかな?クリスが居るし」

「お前は是が非でもレジェンドと一緒のチームでプレイしたいんだな」

「小さい頃の憧れが凄いから……」

「まぁ、いいよ。ユーベに関しては若手を取りまくってるから蓮がスペインリーグ、スペインカップでゴール王でも取ったら話が来るかもな」

「最優秀選手目指してるから」

「まぁ……今の調子で行けるよう頑張れよ」

「ああ。約束もあるしね」

「エトーの件か……はっきり言う。わかってると思うが今シーズン、レヴェルとユニゾンが戦うことはない。理由は同じ大会に出てないからだ」

「まぁ、そうだよね……」

「ただ、スペインカップで優勝したらヨーロッパチャンピオンリーグに参加できる可能性が出てくる。ヨーロッパチャンピオンリーグはユニゾンが確定で出るだろうから、そこを目指して頑張れ」

「レヴェルでスペインカップ優勝……」

「まぁ、スペインリーグで優勝出来れば確定でチャンピオンリーグの話は来るんだけどな」

「マラさんのマネを俺にしろと言うのか……」

「日本からスーパースターが大量に出てくるかもな……達成したらだけど」

「はぁ、この一年は完全に下積みになるって分かってたから良いけど……で、ゲー厶の話も来たんだろ?」

「ああ、最大値はなんと86だ。スタミナは69でめちゃくちゃ少ないけどな」

「シュートコントロールとかは凄いことになってんだろ?」

「まぁ、シュート威力、コントロール、ドリブルスピード、瞬発力、逆足精度は凄いことになってたけどな……どれだけバケモンなんだよ、コイツって」

「作ってる会社が日本だから甘めに査定が入ったのかもな。これで俺もサッカーゲームに登場か……まだ2試合しか出てないけど」

「本当にな。でも、これを続けていかないとだぞ。レヴェルのチームメイトが弱く感じるかもしれないがここで活躍しろ。そして、次に強い人しかいない所で活躍して本物の怪物だってとこを世間に見せつけないとな」

「分ってるよ。まぁ、次のスペインカップ頑張るわ」

「ああ、頑張れ」

………………………………………………

メリークリスマス!!!

この頃、更新出来なくてすまねぇ。

完結まで頑張りますのでよろしくお願いします!

もうすぐ2021か……今年、1年早かったなぁ……

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