第4話 怪談
これはT君が体験した不思議な話
怖いような・・・驚くような・・・
他の人とは違う不思議な体験・・・
今回はT君が友達を巻き込み
体験したそんな話
T君 15歳 高校1年のころの話
T君は中学も卒業して
新たな環境へと進んでいた
今までは近所の友達と割と近い
学校への生き帰り
だが、卒業後は通学時間も長く
周りの仲間も地域さまざまなところから
中学時代の友達も少なく
新たな世界へと踏み込んでいく
そんな時だった
その日は近所の親友Y君と遊び約束をして
Y君の家にお邪魔していた
Y君の部屋にはY君が高校から仲良くなった
女の子の友達と中学の友達のM君がいた
女の子とは初対面でここで
「はじめましてKっていいます」
とあいさつをされた
それに
「どうもはじめましてTですよろしくです」
と返し、いちようの自己紹介をした
そこからはたわいのない話をして過ごしていたが
突然Y君が
「じつはKって霊感あるんだって」
といいだした
それに
「え~なんで今その話??」
とKさんが答える
「いやさ、Tも結構そういうの感じるみたいでさ」
とY君は話を振る
「いやいや、だからって」
苦笑いを返す
Y君は小学からの仲で
Y君にはそういう話をしていた
「でさ、せっかく二人もいるんだしここは怪談話でもしない?」
Y君は提案した
それにM君は
「おもしろいね!!じゃみんなで話すか!!」
ノリノリで答える
そのなかT君はKさんと顔を見合わせて苦笑いを浮かべる
この空気ならしかたないなっていう感じ
そんな中一人一人はなし始める
T君は今まであった話を
Y君は学校の怪談を
M君はネットで話題の怪談を
Kさんは小さいときに経験した話を
それぞれ真剣に話て怪談を楽しんだ
終わるころには部屋は暗くなり
Y君の家の電気はそれぞれの部屋点灯していた
「よし、そろそろ電気つけるか~」
Y君がいいながら電気を点灯させた
時間は19時過ぎたころ
Y君のご両親の帰宅しており
お開きな頃合いだった
「最後の怪談なかなか楽しかったな」
M君がいう
「でもこういうのってあまりよくないんだよね・・・」
Kさんがいう
「たしか幽霊が集まるんだっけ?」
T君が答えた次の瞬間
「お!!なんだ!!」
Y君のおじさんの声が響いた
どうしたのかとY君の部屋のリビングに目を向けると
部屋が真っ暗だった
「「「「え?」」」」
その部屋にいた全員が驚いた
「ブレイカー落ちたわ」
おじさんがいう
その言葉にさらに驚く
なぜならこの部屋だけ明かりがついてるのである
「え??なんで?」
T君はY君に問いかける
「わからない・・・」
Y君も困惑していた
そんな雰囲気のなかおじさんがブレイカーを戻し帰ってくる
Y君は
「てか、こっちの部屋明かりついてたけど??」
みんなの疑問をおじさんにぶつける
すると
「あ~そっち増築した部屋だから電源違うんだわ」
「そうなんだ~びっくりしたわ~」
Y君が安堵しながら
「だって!タイミング的にもビビったわ~」
そう笑っていたしかし
「でもなんで落ちたかな?こっちテレビしかつけてないのにな~」
おじさんがいう
そこに
「あのね・・・みんなで話してる時からおもったけどなんかこの部屋、気味が悪くなってきたというか・・・」
Kさんが歯切れ悪くみんなに伝える
「「「・・・」」」
みんな少しの沈黙
それはその答えに何となく思うところがあるからだろう
それはT君も同じでなにか変・・・
というか4人以外の人の気配をこの部屋に感じるのだ
もちろん、話す前まではまったくだった
怪談というものをしたことによる気のせいかもだが・・・
「よし!!今日はお開きで!!Kはみんなで送ろうか!!」
Y君が空気を変えるため声を上げる
「そうだな」
M君もそれに答えた
「そうだね、帰ろうか。一人で帰るのは怖かったからみんなでならうれしい!」
Kさんがそういって気持ちを持ち直した
そのときT君は
「あ・・・俺帰りDVD返そうとしていたからちょっと・・・」
この日帰りにレンタル屋で返却を予定していて
駅とは反対しかもすこし距離のあるところなので
駅に行ってから行くのは正直きびしかった
「そうか~ならKは俺とMで!!」
そういってくれた
「悪いな」
そうあやまったとき
「あの、なんかT君もいっしょがいいと思うの・・・一人は危ないというか、みんなでいってみんなで帰ろ」
Kさんがいう
その言葉にまた困惑するが
「わかった!じゃ、みんなでレンタル屋行ってから駅にいくか!」
Y君がいうとM君も同意した
Kさんは安堵してるようだった
T君はなんか申し訳ない気持ちだった
巻き込んでしまったなと
だが気持ちを入れ替えて
みんなでまずレンタル屋に向かった
道中はみんなで話しながらワイワイと歩いていた
みんなでいると時間が短く
あっという間にレンタル屋の付近についた
「なんか早いな~」
そう言いながらT君は前を向く
すると男性が一人こちらに向かって歩いてる
「みんな人いるからよけて」
そういうと
「え?人?」
Y君がきょとんとしてる
「いや、前に・・・」
みんなから目線を前に向ける
すると
「あれ??」
さきほどいた男性がいなくなっていた
その先をみて固まってるT君
それと同じようにみんな動きを止めた
「見間違えじゃない?」
M君が語り掛ける
「あ・・・そー・・・かな??」
T君ははっきりと見たので納得ができないが
現実いないことに心底驚いていた
Kさんはなにか怯えた様子
これ以上は迷惑かけると思い
「まぁ~ぱっと行って返してこよ!!」
ピピピ、ピピピ
携帯の着信がなる
T君の携帯電話が鳴りだした
それにT君はポケットから取り出して
着信を確認したするとそこには
【 】
何も表示されていない・・・
通常、非通知や公衆電話でも
【非通知】や【公衆電話】
みたいに表示される・・・
「マジか・・・」
驚きを隠せず声が出る
「どうした?」
Y君がこちらをうかがう
「いや・・・これ・・・」
携帯の画面をみんなに見せた
「は?なにこれ」
「こんなことある??」
Y君とM君が怪訝な顔を浮かべる
「マジで怖いんだけど・・・」
Y君が言った
4人が固まり恐怖に包まれる
そこで
「これ・・・出てみる方が・・・」
着信に応答して確認しようとしたとき
「だめ!!絶対でないで!!!」
Kさんの大きな声が響く
その声に驚き固まる
すると着信が切れる
Kさんの目には涙が流れてた
「きっと悪いことが起こってしまうから出たら・・・」
まだ着信のことを引きずってるようだ
パニックになってるKさんをみんなでケアする
数分後Kさんが落ち着いた
「ごめんね、あまりに不吉な予感があったから・・・」
そういって肩を落としていた
「いや、よかったんだよ・・・今日はあまり良くない日なんだよ」
そういってみんなでレンタル屋にいき
結局、駅、M君の家、Y君の家とみんなを送った
最後Y君と別れるとき
「T気を付けろよ。まさか本当にこんなことがあるなんてな・・・とりあえず気を付けて」
そう声をかけてくれた
その時の出来事はいったいなんだったのか??
やはり、怪談に引き寄せられた幽霊の仕業なのだろうか?
それとも不思議な経験を積んだものが二人いたことで
呼び寄せてしまったのだろうか??
謎は尽きないがこれを気にY君、M君は不思議な出来事を信じることとなる
特にY君には印象深い出来事だったようだ
目の前で起こったことを受け入れざることはできなかった
見れないことばかりだから信じてくださいとは言わない
ただ不思議な出来事はこの世に存在する
そんなT君の不思議な体験
では・・・
また機会があったそのときまで
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