第29話 瀬戸美月 クリスマスプレゼントを貰う

クリスマスイブの夜。

平日なので、二人とも仕事がある。でも、残業せずに帰ってきた。

「ただいま〜」

今日は、健司さんも早く帰って来ることが出来たみたいだ。

「おかえりなさーい」

玄関に迎えに行く。


すると、健司さんは大きな荷物を抱えていた。

「け・・・健司さん。これは?」

「メリークリスマス。大きいから隠すことも出来ないね。クリスマスプレゼントだよ」

「え・・・私にですか?」

「もちろん、美月にだよ」

なにか、結構大きな箱がラッピングされている。

「あ・・・私からも健司さんにプレゼントがあります!」

包んであるプレゼントを持ってきて健司さんに渡す。

「ありがとう!今、開けたい気もするけど。まずは食事にしようか」




食事を食べてお酒も飲んだ後、お互いにプレゼントを開封する。

「へえ。素敵な手袋だ。こういうの欲しかったんだ。ありがとう」

美月が健司に贈ったのは革の手袋。

通勤にちょうどいい。


「・・・け・・・健司さん。こ・・こ・・これ・・」

美月は健司からのプレゼントを見て固まる。


発売されたばかりの最新のゲーム機。

抽選販売でしか入手できないものである。


「健司さん・・・ありがとうございます!」

健司を見る美月の目は涙目になっている。

よほど欲しかったらしい。


早速、TVにつないでゲームを初めて見る。

購入したのはアクションゲーム。


「明日も仕事だから程々にね」

健司は美月に言う。

「はあい」

ゲームに夢中になりながら、美月が答える。


まぁ、喜んでもらえてよかったと健司は思った。

ただ、放おっておくといつまでも続けそうではあるのが不安ではあるが・・

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