(二)-9
「おい、バカ、やめろ!」
店内の全員の視線が集中する中、辰巳は千川を後ろに下がらせた。すぐに財布から一万円札をテーブルの上に置き、千川の腕を掴んで店を出た。
辰巳は地下へ降りる階段を下り、地下鉄の改札まで来た。交通系ICカードを改札にかざした。引きずられるようについてきた千川も同じように改札を通過した。
階段を二回降り、ホームの先端部分までやってきた。ホームには電車を待つ乗客はいたものの、昼過ぎだったので多くはなかった。二人がきた場所には他に人はいなかった。
(続く)
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